翻訳資格について理解して翻訳家になろう

「翻訳家として働きたい」

「翻訳家になるにはどんな資格が必要か」

この記事を読んでいるということは、上記のようなお悩みがあるのではないでしょうか?

翻訳の資格は数多くあり、また、翻訳家としても働き方も様々です。

これらを理解することが翻訳家になるための近道となるので、この記事を参考にして下さい。

翻訳家になるために必須の資格はない

鈴木

翻訳家になりたいと考えています。翻訳家になるためには、資格取得は必須でしょうか?

鈴木

翻訳家になるには、資格取得は必須ではありません。スキルさえあればすぐに翻訳家になれます。ただし、翻訳家の資格を取得するメリットはあります。
翻訳家になるための必須の資格はありません。

そのため、無資格でもスキルさえあれば、すぐに翻訳家になることが可能です。

資格を取得するのであれば、一般社団法人日本翻訳協会や一般社団法人日本翻訳連盟などが発行をしている認定資格を取得する形になります。

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翻訳資格を取るメリット

翻訳の資格を取るメリットは2つあります。

メリットを理解した上で翻訳の資格を取得するか検討してみましょう。

【翻訳資格を取るメリット①】仕事がもらいやすくなる

翻訳資格を取るメリットの1つ目は、仕事がもらいやすくなるという点です。

翻訳資格を取得することによって、主催団体に翻訳家として登録され、ホームページで自分の名前が公開をされるため、仕事が受注できる機会が増えます。

翻訳家としてフリーランスで働く場合、資格取得直後は、仕事を受注するのが難しいため、翻訳家初心者には、メリットといえます。

【翻訳資格を取るメリット②】就職やトライアルの際に有利になる

翻訳資格を取るメリット2つ目は、就職やトライアルの際に有利になるという点です。

特に未経験で企業に就職をする場合、翻訳の資格があるだけで有利に就職活動が行えます。

また、翻訳家は翻訳会社に登録をして仕事もらうケースが多く、その翻訳会社に登録をする際に、翻訳資格があると翻訳会社のトライアルに受かりやすいといったメリットがあります。

トライアルとは、翻訳家のプロとして翻訳会社に登録するためのテストです。

翻訳家の働き方

鈴木

就職、フリーランスにしろ翻訳家として働くには、資格取得が有利になると理解できました。翻訳家には他にどのような働き方があるのでしょうか?

鈴木

翻訳家の働き方は、企業で働くまたは、フリーランスなど様々です。翻訳家の働き方について詳しく見ていきましょう。

翻訳可主なの働き方は3つです。

それぞれの働き方について紹介します。

  • 翻訳会社
  • 企業翻訳部門
  • フリーランス

翻訳会社

翻訳家として働き方の1つ目は、翻訳会社に登録をして働く方法です。

翻訳会社とは、様々な言語の文章の翻訳を請け負っている会社です。

翻訳会社には、それぞれ専門分野を持っています。

  • 特許関係
  • 医薬品関係
  • IT関係
  • 金融関係

翻訳会社ごとに専門性があり、それに特化した翻訳を請け負っているケースが多いです。

翻訳未経験の方は、基本翻訳会社に登録をして仕事をもらうケースがほとんどです。

翻訳会社に登録するには、トライアルにパスしなくてはいけません。

書類選考もあり、トライアルに落ちると一年間再挑戦できないという制限もあります。

企業翻訳部門

翻訳家の働き方の2つ目は、一般企業の翻訳部門で働くという方法です。

貿易関係の企業での契約書の翻訳であったり、海外からの輸入品を扱っているメーカーのマニュアルの翻訳などが当てはまります。

一般企業としても、翻訳をするボリュームが少ない場合は、先ほどの翻訳会社に委託することが多いので、翻訳部門がある企業自体少ないといった特徴もあります。

在宅・フリーランス

翻訳家の働き方の3つ目は、在宅などでフリーランスで働くという方法です。

翻訳家として一番多い働き方と言われています。

仕事の取り方は様々ですが、代表的な例は以下のような形です。

  • 資格を取得し主催団体に翻訳家として登録をして仕事を受注する
  • 自分で出版社などに営業をかけて仕事を受注する
  • クラウドソーシングなどで仕事を受注する

技術翻訳の資格

鈴木

翻訳家になるための資格には、どのようなものがあるのでしょうか?

鈴木

翻訳の資格は言語や分野が多いため、多くの資格があります。まずは、翻訳の資格の基本となる翻訳の技能系の資格について理解しましょう。

英語がメインとなる翻訳の技能系の資格について紹介します。

JTFほんやく検定

JTFほんやく検定は、翻訳の技能翻訳を問う民間試験です。

5級から1級まで階級が用意されています。英文読解力や英日翻訳・日英翻訳のテストがあります。

申し込みから受験まで全てオンライン上で行います。

JTFほんやく検定のレベル

基礎レベル 4級・5級
実用レベル 1級・2級・3級

実用レベルでは、「科学技術」「政経・社会」「金融・証券」「医学・薬学」「情報処理」の5分野の中から1分野を選択します。

3級以上の合格者には「翻訳士」の称号が与えられます。

JTFほんやく検定の合格率(2019年度)

グレード 合格率
4級・5級(基礎レベル) 約50%
3級(実用レベル) 20%
1級・2級(実用レベル) 5%以下

JTFほんやく検定では、翻訳家として実用レベルとして認定されるは3級からです。

3級~1級までの試験内容は、同じです。翻訳の完成度に応じて1~3級の合格または不合格を判定します。

参照:日本翻訳連合HP

JTAの翻訳資格検定

JTAの翻訳資格は翻訳スキル以外にビジネスマインドの能力も求められる翻訳資格です。

申し込みから試験まで全てオンライン上で行います。

試験科目は、下記の通りです。

  • 翻訳文法技能試験
  • 翻訳IT技能試験
  • 翻訳マネジメント技能試験
  • 翻訳専門技能試験

4科目全てに合格することが必要とされており、さらに、2次審査(翻訳経験2年以上の実績審査)に合格することでJTA 公認翻訳専門職と認定されます。

受験者数に対する合格率は公開されていません。

ただし、一般的には非常に難易度が高いといわれている資格です。

参照:一般社団法人 日本翻訳協会

知的財産翻訳検定

知的財産翻訳検定は、日本で唯一の特許翻訳試験です。

知的財産や特許明細書などに関する翻訳能力測るための資格です。

受験方法は、電子メールを利用した試験になります。グレードは、1級~3級まであります。詳細は下記の通りです。

知的財産翻訳検定のレベル

1級 知的財産分野の専門職業翻訳者として推薦できるレベル
2級 特許明細書翻訳の基本を理解し実務が可能なレベル
3級 入門者・初心者レベル

知的財産翻訳検定の合格率(2019年度)

グレード 合格率
1級 15%
2級 30%
3級 78%

参照:日本知的財産翻訳協会

翻訳実務検定 TQE

翻訳実務検定TQEは、サン・フレア・アカデミーが高品質の翻訳を行う人材を育てることを目的とした翻訳資格です。

翻訳に求められる理解力・表現力・スピードが審査基準になっています。

8級~1級までのグレードが用意されており、3級以上の試験に合格すると株式会社サン・フレアの翻訳者として登録されます。

試験方法は、自宅受験方式(問題をインタネットからダウンロード)になっています。

翻訳実務検定TQEは、対応している言語が多いのも特徴です。対応している言語が下記の通りです。

  • 英語
  • ドイツ語
  • フランス語
  • ロシア語
  • スペイン語
  • 中国語

各言語ごとの細かい合格率は、公表されていませんが、全体の合格率約7%ととても低く、難易度の高い資格といえます。

参照:サン・フレア・アカデミー

文芸翻訳検定

文芸翻訳検定では、文芸翻訳に不可欠となる英語力、日本語力、表現力、そして一般教養のレベルを判定します。

インターネット上にて受験が可能になっており、試験中のネット検索も可能となっています。

5級~1級までのグレードが用意されています。

グレード レベル内容
1級 プロの文芸翻訳家として通用するレベル
準1級 英語の書籍の翻訳ができるレベル
2級 翻訳を数年学んでおり、日本語の表現力がある
3級 大学卒業程度のレベル
4級 大学生程度のレベル
5級 高校生程度のレベル

文芸翻訳検定協会では、1級の合格者のみに翻訳家して活躍できるようサポートを行っています。

また、合格ライン合格率は公表されておらず、各回の平均や統計データをもとに合否を判定します。

英語以外の翻訳資格

鈴木

翻訳の基本となる英翻訳だけでも様々な資格があると理解できました。英語以外の言語の翻訳資格もあるのでしょうか?

鈴木

英語以外の翻訳の資格も数は多くないですが存在します。

これまで紹介した翻訳資格は主に英語をメインとした翻訳資格になりますが、英語以外の翻訳の資格について紹介します。

フランス語翻訳能力検定試験

フランス語翻訳能力検定試験は、JTAが公認するフランス語翻訳です。

インターネットによる在宅試験で行われます。

試験分野は、フィクション分野とノンフィクション分野に分かれており、選択して受験をします。

グレードは1級~5級まで用意されています。

グレード レベル内容
 1級  プロと認める十分な翻訳力がある
 2級  プロレベルの翻訳力に達している
3級 基礎的な翻訳の素養がある
4級 仏文和訳レベルから脱する必要がある
5級 日本語力、フランス語力自体を見直す必要あり

受験の対象者となるのが、「フランス語翻訳者を目指しており、現在の能力を確かめたい方」「フランス語翻訳者としてプロレベルの実力を証明したい方」となっています。

また、合格率は一切公表されていません。プロの翻訳家として認められるのは、2級以上になります。

参照:一般社団法人 日本翻訳協会

中国語翻訳能力検定試験

中国語翻訳能力検定試験は、JTA公認する中国語語翻訳資格です。

試験分野は、4科目あります。

  • 日中翻訳文法技能試験
  • 翻訳IT技能試験
  • 翻訳マネジメント技能試験
  • 翻訳専門技能試験

科目全ての試験に合格すると2級以上の資格が修得でき、さらに2次審査(翻訳経験2年以上の実績審査)に合格することでJTA 公認翻訳専門職と認定されます。

グレードは1級~5級まで用意されています。

グレード レベル内容
 1級  プロと認める十分な翻訳力がある
 2級  プロレベルの翻訳力に達している
3級 基本的な翻訳の素養がある
4級 中文和訳レベルから脱する必要がある
5級 中国語力自体を見直す必要がある

合格率は公表されていませんが、各科目80%が合否の基準となっています。

プロの翻訳家として認められるのは、2級以上になります。

参照:一般社団法人 日本翻訳協会

TOPIK(韓国語)

TOPIKは英語でいうTOEICのような資格です。

韓国語の翻訳専門の資格がないため、韓国語の翻訳家を目指す場合は、TOPIKの資格を取得することがスタンダードになっています。

韓国語の資格は、ハングル検定など他の資格もありますが、日本でしか行われていないものも多いです。

その点、TOPIKは世界70カ国で実施されているため、韓国語の翻訳家を目指す方の登竜門のような資格となっています。

TOPIKの試験は各都道府県で行われており、グレードは1級から6級まで用意されています。6級が一番難しくなっています。

各グレードの合格率(2019年度)は下記の通りです。

グレード 合格率
6級 72%
5級 59%
4級 64%
3級 52%
2級 76%
1級 77%

参照:韓国語能力試験 | 韓国教育財団

翻訳に強い転職エージェント

翻訳に強い転職エージェントを紹介します。

エージェントに登録しておくことで、どの資格を取得した方が良いかなどの相談をすることも可能なので、資格取得前でも、転職エージェントに登録をおすすめします。

【翻訳に強い転職エージェント①】リクルートエージェント

引用元:https://www.r-agent.com/

リクルートエージェントは業界トップを誇る求人数を誇る転職エージェントになります。

リクルートエージェントでは、これまで37万人の転職をサポートの実績があるため、アドバイザーのアドバイスが的確です。

翻訳の経歴などがなく自身がない方でも安心して転職が行えるエージェントになります。

【翻訳に強い転職エージェント②】マイナビエージェント

引用元:https://mynavi-agent.jp/

マイナビエージェントは、若い年代や第二新卒の転職に非常に強い転職エージェントになります。

マイナビエージェントでは、履歴書の添削や面接対策などのきめ細かいサポートも徹底しているので、これから翻訳家を目指す若い世代にピッタリの転職エージェントになっています。

まとめ

翻訳資格について紹介しました。翻訳家になるためには資格は必須ではないが、資格取得をすることで非常に有利になります。

自分が目指す翻訳家に必要なスキルを一度見直して自分にあった資格取得を目指すようにしましょう。