介護職資格の種類と介護資格を取る方法を紹介

介護業界には、多くの資格があり、業務内容によっては無資格では行えない業務もあります。

この記事で介護職資格について理解してから介護業界に資格を取得するか検討しましょう。

介護職資格の一覧

鈴木

これから介護業界で働きたいと考えており、そのために資格取得を検討しています。しかし、介護職資格の種類が多く、どの資格取得をすればよいか分かりません。

鈴木

介護職資格は、大きく変わると5つの資格があります。簡単に取得できるものから、実務経験が必要になる資格もありますので、それぞれの特徴を理解しましょう。

介護職資格は、下記の5つに分類されます。

年々需要が大きくなる介護業界ですが、主要な介護職資格それぞれの資格の取り方や特徴について紹介します。

  1. 介護初心者研修
  2. 介護福祉士実務者研修
  3. 介護福祉士
  4. ケアマネージャー
  5. 介護事務

 介護職員初任者研修

介護職員初任者研修とは、介護の入門資格と言われている資格です。

介護職員初任者研修を取得することで、介護施設や訪問介護にての人体介護が可能になり、介護の基礎知識とスキルがある証明にもなります。

介護職員初任者研修は、2013年に廃止されたホームヘルパー2級と同等資格です。

 受験資格

介護職員初任者研修の受験資格の制限はありません。実務経験も関係なく、誰でも受験可能です。

資格の取り方

介護職員初任者研修を取る流れは、スクールか通信教育か選択をして、130時間のカリキュラムに受けて、終了試験に合格すれば、資格が修得できます。

資格取得期間の目安は、取得期間は1~4カ月程度です。

 資格修得の難易度

介護職員初任者研修の修了試験の合格率は、スクールにより異なるため非公開となっています。

しかし、資格取得の難易度は低いです。修了試験の内容は、カリキュラムをしっかり受けて入れば分かる内容となっています。

修了試験よりも、130時間のカリキュラム中に提出する課題の方が負担になるケースもあります。

介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修の上位資格で、介護現場で責任者として働くことが可能になる資格です。

また、国家資格である介護福祉士を目指す場合は、必須の資格となります。

介護福祉士実務者研修は、2013年に廃止されたホームヘルパー1級と同等資格です。

受験資格

介護福祉士実務者研修の受験資格の制限はありません。実務経験も関係なく、誰でも受験可能です。

介護職員初任者研修を受けていなくても受講できます。

介護福祉士実務者研修は、専門的なカリキュラムの受講になるので、実務経験や知識があった方がスムーズに受講できます。

未経験から介護職資格取得する場合は、介護職員初任者研修から受けるのが無難です。

資格の取り方

介護福祉士実務者研修を取る流れは、スクールか通信教育か選択をして、20科目、450時間のカリキュラムをに受け、終了試験に合格すれば資格が取得できます。

資格取得期間の目安は、取得期間は6カ月~8カ月程度です。

資格修得の難易度

介護福祉士実務者研修の資格取得難易度は、低いです。スクールによって修了試験がない場合もあり、基本的には、カリキュラムを終了すれば、資格が修得できます。

修了試験よりもカリキュラムを受ける期間の目安が6カ月~8カ月と長期になるため、スケジュール管理ができるかがポイントになります。

介護福祉士

介護福祉士は、介護の現場でリーダー的存在になる国家資格です。

介護サービスの提供、介護スタッフのマネジメントなどの管理業務を行うことができる資格です。

介護福祉士の資格を取得するためには、年に1回行われる介護福祉士国家試験に合格する必要があります。

また、介護福祉士を取得するためのルートは3つあります。それぞれで受験資格も異なるので下記内容を参考にして下さい。

受験資格・資格の取り方

         受験資格
実務経験ルート 実務経験を3年以上と介護福祉士実務者研修を450時間以上受けたのちに国家試験を受験する。
福祉系学校ルート 構成労働大臣が定める福祉系高校にて必要単位を獲得し、卒業したのち国家試験を受験する。
養成施設ルート 厚生労働大臣が指定する、介護福祉士養成施設において2年以上(1,850時間以上)の研修を受け技能を習得したのちに国家試験を受験する。

参照:社会福祉振興・試験センターホームページ

介護福祉士になるためには、上記ルートで資格取得を目指します。

介護福祉を目指す大半の方は実務経験ルートにて、資格取得を目指しています。

実務経験ルートの場合、冒頭で紹介した介護福祉士実務者研修の資格が必須となります。

資格修得の難易度

介護福祉士の国家試験の難易度は、おおよそ平均70%前後(※1)となっているので資格取得の難易度は低いといえます。

受験資格を得るために実務経験や通学をする点があるので、取得までの時間は数年掛かると理解しておきましょう。

  実施時期   合格率 受験者数 合格者数
   令和元年度  69.9% 84,032人 58,745人
平成30年度 73.7% 94,610人 69,736人
平成29年度 70.8% 92,654人 65,574人
平成28年度  72.1% 76,323人 55,031人

※1 厚生労働省介護福祉士国家試験実施状況

参照:https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000198330_00001.html

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介護福祉士とは?仕事内容や試験の受験資格、未経験から目指す方法を紹介

ケアマネージャー

ケアマネージャーは、介護保険、介護サービスの要になる資格です。

介護保険を受ける際のケアプランや介護計画の作成業務がメインの仕事になります。

国家資格ではないが、専門的な知識が必要になるため介護のプロと呼ばれています

ケアマネージャーの資格を取得すると資格手当や基本給も上がり、就職にも非常に有利に働きます。

受験資格

ケアマネージャーの受験資格は下記の通りです。

  • 介護福祉士などの特定の資格を保有しその資格を生かした業務経験5年以上
  • 介護施設にて、相談員としてにての業務経験5年以上

2018年までは、「介護資格+介護等業務経験5年」「介護等業務経験10年」の当てはまる方でも受験可能でしたが現在は対象外となっているので注意が必要です。

また、受験資格にある「特定の資格」は以下の資格が当てはまります。

医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士、管理栄養士、精神保健福祉士

参照:https://www.pref.chiba.lg.jp/hoken/kaigohoken/keamanesiken.html

資格の取り方

ケアマネージャーの資格の取り方は、受験資格を満たしたのち、年に1回の試験に合格し、各都道府県が実施する研修を受講する必要があります。

研修は全国共通で87時間となっています。

研修内容は、ケアプラン作成などの実践的なものです。

資格修得の難易度

ケアプランの資格取得難易度は、非常に高いです。

試験の合格率は約1~2割(※2)で、受験資格のためには、5年の業務経験とそれに該当する資格も所持していないといけないため、非常にハードルの高い資格といえます。

実施時期 合格率 受験者数 合格者数
   令和元年度  19.5% 41,049人 8,018人
平成30年度 10.1% 49,332人 4,990人
平成29年度 21.5% 131,560人 16,281人
平成28年度  13.1% 124,585人 16,281人

※2 厚生労働省介護支援専門員実務研修受講試験実施状況

参照;https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000187425_00004.html

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ケアマネジャー(介護支援専門員)とは?受験資格や試験内容・合格率について紹介

介護事務

介護事務資格は、介護施設内で事務作業を円滑に行うための資格です。介護報酬請求の業務がメインとなります。

介護業界で事務職をする際に必須ではないがあると有利になる資格になります。

また、介護事務の資格は、多くの運営団体が民間の資格を設けており、種類がとにかく多いのが特徴です。

その中でも代表的な資格は下記の3つです。

資格 団体名
ケア クラーク 日本医療教育財団
介護事務管理士 技能認定振興協会(JSMA)
介護報酬請求事務技能検定試験 日本医療事務協会

どの介護事務資格にも大きな差はありません。資格が取得できるスクールの料金や期間などを参考にして、選ぶと良いでしょう。

資格の取り方

スクールか通信で取得可能になります。介護事務資格の平均取得期間は、スクールの場合約1カ月、通信の場合約4カ月で取得可能です。

資格修得の難易度

介護事務に資格修得の難易度は、そこまで高くありません。

各運営団体によって試験内容、カリキュラムの内容は異なるので比較は難しいですが、合格率、合格ラインをまとめましたので参考にして下さい。

資格                   合格率(2019年度)                 合格ライン   
ケアクラーク 非公開 70点以上
介護事務管理士 58.7% 70点以上
介護報酬請求事務技能検定 85.4% 非公開

参照:一般財団法人 日本医療教育財団

参照:技能認定振興協会(JSMA)

参照:日本医療事務協会

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介護職資格なしでも出来る仕事・出来ない仕事

鈴木

介護職資格について理解できました。介護職資格の受験資格の中には、実務経験が必須のものも多いようですが、介護職の資格がなくて出来る仕事はあるのでしょうか?

鈴木

介護職資格がなくても働ける仕事があります。自分がどんな仕事をしたいかによって資格を習得するかどうかも変わってきます。介護職資格がなくてもできる仕事、介護職資格がないと出来ない仕事について見ていきましょう。

介護業界では、介護職資格がなくても働ける仕事が多くあります。自分がしたい仕事が介護職資格がなくても出来るのか確認してみましょう。

介護業務

介護業務とは、介護施設内の掃除や食事入浴介助などの業務です。

食事入浴介助などの身体介護は、資格がないと行えないのでは?と思う方もいるかと思いますが、介護施設に配置されている介護福祉士の指示があれば、資格がなくても身体介護を行うことが可能です。

 事務系の仕事

事務系の仕事とは、電話・来客対応、介護保険請求などの仕事がメインになります。

デイサービスなどの場合は、ケアマネージャーのサポート業務に就くことが多いです。

送迎業務

送迎業務とは、通所型、デイサービスの利用者の送迎をする仕事です。

デイサービスの場合、朝自宅に迎えきて、日中は施設で過ごし、夕方に自宅へ帰るという流れになっているのでその際の送迎業務になります。

介護施設内での業務はないので、朝と夕方のみの短時間に勤務となります。

普通自動車免許の資格さえあれば、働くことが出来ます。

生活援助

生活援助とは、利用の自宅に訪問し、家の掃除や洗濯や食事の補助などの生活の支援をする仕事です。

要介護者の生活をサポートする生活援助の仕事も無資格で行うことが可能です。

介護職資格がないとできない仕事

介護資格がないと出来ない仕事は、利用者の自宅での身体介護です。

無資格の場合、訪問介護で食事入浴介助をすることは出来ません。施設と違い訪問介護では、介護福祉士などの有資格者がいるとは限らないためです。

訪問介護で身体介護を行う場合は、最低でも介護職員初任者研修が必要になってきます。

また、この身体介護が出来る最低ラインも所属する通所型デイサービスによって変わってくるので、求人に応募する前に問い合わせをするようにしましょう。

介護職資格が取れるハローワークの制度を利用しよう

鈴木

これから介護業界に就職をするにあたり介護職資格を取得したいと考えていますが、どのスクールも費用が高いので資格を取得するか迷っています。

鈴木

介護職の資格を取得したいが費用面でお悩みの方のは、ハローワークが用意している制度を利用しましょう。この制度を利用すれば、無料で介護職資格を取得することが可能です

ハローワークでは、冒頭で紹介した、「介護職員初任者研修」を取得できる制度が用意されています。

通常介護職員初任者研修は、スクールによっては最大で10万円程度の費用が掛かりますが、この制度を利用すれば、無料で資格を取得することができます。

ハローワーク支援制度の対象資格

ハローワークに支援制度に申し込む場合は、条件があります。自分が対象かどうか確認してみましょう。

  • ハローワークに求職の申し込み済みである
  • 雇用保険被保険者や雇用保険受給資格者ではない
  • 労働の意思がある人
  • 支援が必要とハローワークが認めた人

ハローワーク支援制度の流れ

実際にハローワークで支援制度を利用して、資格を取得するまでの流れについて紹介します。

  1.     ハローワークに求職に申し込みをする
  2.     職業相談を受け受講する講座を選択
  3.     選考試験
  4.     受講開始
  5.     資格試験
  6.     資格取得

ハローワークの資格支援制度は、申し込めば誰でも利用できるわけではなく、選考のための面接や試験などもあります。

また、選考の倍率は、都道府県によっても違ってきます。無料で資格が取得できるため、倍率は高いと理解しておきましょう。

ハローワークで介護職員初任者研修を取るメリット

ハローワークで介護職員初任者研修は、無料で資格が取れる他にもメリットがあります。2つのメリットについて紹介します。

職業訓練受講給付金がもらえる可能性がある

ハローワークで介護職員初任者研修を取得すると、無料受講とは別に、職業訓練受講給付金として月に10万円が給付される可能性があります。

職業訓練受講給付金の受給資格については、細かい条件が定められていまので、下記内容を参考にして下さい。

1.本人収入が月8万円以下

2.世帯全体の収入が月25万円以下

3.世帯全体の金融資産が300万円以下

4.現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない

5.全ての訓練実施日に出席している

     (やむを得ない理由がある場合でも、支給単位期間ごとに8割以上の出席率がある)

6.世帯の中に同時にこの給付金を受給して訓練を受けている人がいない

7.過去3年以内に、偽りその他不正の行為により、特定の給付金の支給を受けたことがない

参照:厚生労働省 求職者支援制度のご案内

資格取得後就職しやすい

ハローワークで介護職員初任者研修を取得すると、就職先の斡旋があり、就職に有利になります。

資格を取得して就職するまでがスムーズに行えます。

また、ハローワークでは、地元の求人に強いといった特徴があるため、自宅の近くで就職をしたい方にはピッタリといえます。

ハローワークで介護職員初任者研修を取るデメリット

無料で介護職員初任者研修が取得でき、更に給付金が貰える可能性があるハローワークの制度ですが、デメリットもあります。2つ紹介します。

面接や筆記試験などの審査がある

ハロワークの支援制度が受けれるかの選考では、面接と筆記テストがあり、筆記テストは、中学生レベルの問題や時事問題が出題されます。

そのため、面接・試験対策を行う必要も出てくるといったデメリットがあります。

スクールよりも資格習得の時間が掛かる

ハローワークで介護職員初任者研修が取得する場合、スクールよりも非常に時間が掛かるというデメリットもあります。

取得方法 資格修得期間(目安)
スクール 約1カ月
通信 約2~3カ月
ハローワーク 最低3カ月

ハローワークの場合、最低でも資格取得まで3カ月掛かります。

またハローワークの講習は基本的に平日の9時~17時と決まっているので、スケジュールが調整しにくいといったデメリットもあります。

介護に強い転職エージェント

これから介護業界で働きたいと思っている方は、転職エージェントを利用してみましょう。

転職エージェントにも特徴があり、有資格者向けの求人が多い、無資格の求人が多いなどの特徴があるので、自分に合った転職エージェントを見つけてみましょう

【介護に強い転職エージェント①】マイナビ介護

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まとめ

今回は、介護職資格について紹介しました。

自分が目指す仕事内容によって必要な介護職資格は、変わってきます。

しかし、介護業界の場合は、無資格でも働ける仕事が多いため実際に就職をしてからキャリアアップの為に資格を取る道もありますし、比較的ハードルの低い介護職員初任者研修の資格を始めに取得し就職に生かすという方法もあります。