営業に資格は必要?持っていると役立つ資格、業界別に有利な資格を解説!

営業という職種は、幅広い業種の企業に存在します。

日々の仕事や転職を有利に進めたり、上司や周囲からの評価を勝ち取ったりするためには、キャリアアップに向けた姿勢が不可欠です。

この記事では、営業職がベースとして持っておきたい資格3つに加えて、業界ごとに持っていると有利な10種の資格を紹介し、解説します。

営業への転職に資格は必要なのか?

鈴木

営業というと、モノを売る人というイメージが強く、資格と結びつきません。営業職へ転職するのに資格は必要なのでしょうか?

鈴木

営業職に就くのに資格は必須ではありません。しかし、資格を持っていると、仕事が効率的に進められたり、転職に有利に働いたりすることがあります。

営業とは資格を前提とした職種ではないため、営業職には資格がなくても就くことができます。

未経験から地道に実績を積み、経験値を上げることも可能です。

しかし、やはり転職の際に重視されるのは実績です。

これまでのキャリアの中でどのような成果を挙げてきたかを具体的に示すことが必要になりますが、経験が浅く、実績に乏しい場合には、自分が仕事に真摯に取り組んだ証として資格が役に立ちます。

さらに、資格にはスキルが一定以上のレベルであることを保証する役割もあります。

また、名刺に記載するだけで信頼感を与えるような資格を持っている場合、他の候補者と差別化でき、有利に内定を勝ち取ることができる可能性があります。

営業の資格を取得するメリット

鈴木

では、営業職の人が資格を取得することで、得られるメリットとは具体的にどのようなものなのでしょうか?

鈴木

ビジネスに必要な能力を総合的に向上させられることが多く、業務が戦略的・効率的に進められるようになるほか、キャリアアップの結果、昇進や転職に役立つというメリットがあります。

資格は転職に有利なほか、資格に向けて勉強することで能力向上の手段となったり、スキルの証明としての役割を果たしたりと、実際の業務に好影響を与えることも少なくありません。

そのため、営業という仕事をスムーズに進め、成果を挙げるにあたっては、資格取得が役立ちます。

具体的には以下のようなメリットがあります。

  • ビジネスマンとしての総合力が上がる
  • キャリアアップにつながる

ビジネスマンとしての総合力が上がる

営業職には、ヒアリング力や情報収集力、コミュニケーション能力、課題を発見するための思考力など、幅広い能力が要求されます。

そのため、幅広い分野の知識を勉強しておくことで、営業の仕事をするビジネスマンとして、総合的な能力を上げることができます。

たとえば、営業の仕事全般につながる思考力を鍛える、知識を増やす、といった勉強により、業務そのものの質を向上させることもできます。

PC操作に関する資格を取得することで、業務効率を向上させることも可能です。

また、ターゲットとする業界についての知識を深めることにより、課題発見のための分析力や提案力を向上させ、戦略的に営業の仕事を進めることができるようになります。

キャリアアップにつながる

資格は、自分のスキルや能力を客観的に示す指標になります。

そのため、資格を取得することで、社内での評価が得やすくなったり、転職の際に有利になったりします。

部署異動や上司の交代によって、属人的な評価基準が変わったとしても、資格が自分のスキルを証明してくれることもあります。

また、資格を取得するためには、日々の業務と並行して勉強をする必要があります。

資格を持っているということは、目標に向かって着実に努力できる力や向上心を備えていることをアピールする材料になります。

資格よりも営業に必要なスキル

営業の仕事で成果を挙げるためには、顧客が抱える課題を発見し、それを解決に導く商材を売り込み、販売契約につなげるというプロセスが不可欠です。

契約後も、アフターサービスを担当する場合も多くあります。

そのため、営業職には「ヒアリング力」「課題発見力」「提案力」「対人コミュニケーション能力」といったスキルが必要です。

顧客への訴求力の裏づけとなる「ロジカルシンキング力」も欠かせません。

こうしたスキルは一朝一夕で身につくものとは言い難く、日々の業務や顧客とのやり取りを通じて習得する部分も大きいと言えます。

しかし、業務効率を向上させたり、業務に必要な専門知識を増やしたりというふうに、資格を取ることで仕事を有利に進められることもあります。

次項では、仕事をスムーズに進めるために営業職がベースとして持っておきたい資格をご紹介します。

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営業の仕事とは?営業の仕事内容、必要なスキル、年収などを解説!

営業職が持っておくと役立つ資格3選!

鈴木

営業の仕事をするうえで持っていると役に立つ資格とは、どのようなものがありますか?

鈴木

仕事を効率的かつトラブルなく進めるのに必要な資格や、キャリアアップにつながる資格を持っておくと役立ちます。

具体的にはTOEIC、Microsoft Office スペシャリスト(MOS)、ビジネス実務法務検定の3つの資格です。

どの業界で働くにしても、営業職として持っていて損はないのが「仕事の基本となる知識が身についたり、業務効率が上がったりする資格」「キャリアアップにつながる資格」です。

こうした観点から、次の3つの資格が役立つと言えます。

  • TOEIC
  • Microsoft Office スペシャリスト(MOS)
  • ビジネス実務法務検定

※普通自動車免許なども、営業職として働くうえでは必要なことが多いのですが、今回はキャリアアップや業務効率向上につながる資格を取りあげています。

TOEIC

英語によるコミュニケーション能力・ビジネス能力をはかるための試験です。

一般的に、600点以上で日常会話レベル、800点以上でビジネスレベルの英語力があると認められます。

昇進や昇格の条件として採用する企業も多く、社内評価を高めるのに役立ちます。

また、外資系企業を顧客として持つ場合や、海外展開がある企業に在籍する場合など、営業職でも英語力を必要とすることが増えており、持っていて損はない資格です。

参照:https://www.iibc-global.org/toeic.html

Microsoft Office スペシャリスト(MOS)

Microsoft Office スペシャリスト(MOS)とは、Word、Excel、パワーポイントといった、マイクロソフト社製品を使うためのスキルを具体的に示すことができる資格です。

営業資料作成のほか、管理職の場合は営業成績の分析や営業戦略の立案といった業務に役立てることができます。

MOSの合格率は、公式には発表されていませんが、一般的に80~90%と言われており、難易度はそれほど高くありません。

業務効率向上に直接関係する資格であり、持っていると役立ちます。

参照:https://mos.odyssey-com.co.jp/index.html

ビジネス実務法務検定

ビジネス実務法務検定とは、ビジネス全般に関する基本的な法律知識を持っていることを証明する検定です。

契約締結にかかる法律をはじめ、営業職として仕事をするうえで知っておかなければならない法律はたくさんあります。

こうした法律の知識を強化しておくことで、ビジネスにおいて問題が発生することを避けることができます。

1~3級があり、2018年度と2019年度では、3級で70~80%前後、2級で30~50%前後、1級で10~20%の合格率となっています(※1)。3級・2級に関しては、難易度は比較的高くはないと言えるでしょう。

※1 東京商工会議所 「ビジネス実務法務検定試験情報(受験者データ)」

参照:https://www.kentei.org/houmu/

【業界別】営業職が持っていると有利な資格10選!

すべての営業職が持っておくと役立つ資格とは別に、業界ごとに必要となる知識や専門性を証明する資格も存在します。

ここでは、営業職が持っていると有利な資格を以下の4つの業界に分けて解説します。

  • 不動産(住宅・建築)
  • 保険業界
  • IT業界
  • コンサルティング業界

【不動産業界】宅地建物取引士

通称「宅建(たっけん)」として知られています。

宅地や建物が公正に流通・取引されるよう業務を行う、不動産取引法務の国家資格です。

一般財団法人不動産適正取引推進機構が実施しています。

扱う商材が住宅や建築物というだけあり、高い専門性が求められる不動産業界では、事務所には必ず宅地建物取引士を置かなくてはならないと決められており、宅地建物取引士の需要が高くなっています。

建物や土地に関する知識だけでなく、不動産に関する法律の知識も得られるなど、取得する価値が非常に高い資格です。

参照:https://www.retio.or.jp/exam/takken_shiken.html

【不動産業界】不動産実務検定

不動産投資・経営に必要な知識をはかる検定です。日本不動産コミュニティーが実施しています。

賃貸経営の基礎知識や空室対策などの知識を学べます。

不動産の営業において、賃貸経営者とのやり取りが多い営業職の場合、顧客との関係構築などに役立つため、持っていると有利に仕事が進められる資格です。

参照:https://www.j-rec.or.jp/kentei/first.html

【不動産業界】マンション管理士

マンション管理組合のコンサルタントとして、専門的な見地からアドバイスをするための国家資格です。

公益財団法人マンション管理センターが実施しています。

マンションは建築だけでなく、完成後の修繕などに関する長期的な計画書が必要となります。

そのため、不動産業界でマンションを担当する場合、その管理や運営についての専門知識を持っていると仕事のうえで有利です。

参照:https://www.mankan.org/

【保険業界】生命保険募集人

生命保険に関する基本的な知識を学びます。一般社団法人生命保険協会が実施しています。

一般過程・専門課程・応用過程・生命保険大学の課程があり、段階的に試験が行われます。

合格すれば金融庁に有資格者として登録され、生命保険商品の販売(保険の営業)ができます。

商業施設などにある保険ショップにも募集人資格を持ったスタッフが必ず在籍するなど、生命保険分野では非常に需要の高い資格です。

参照:https://www.seiho.or.jp/exam/

【保険業界】公的保険アドバイザー

公的保険(健康保険、介護保険、雇用保険、年金保険)の制度と補償内容に関する基本的な知識を持ったうえで、その知識を生活者に分かりやすく説明し、公的保険についてアドバイスできるようになるための資格です。

一般社団法人公的保険アドバイザー協会が実施しています。

公的保険について正確に理解し、現状や課題についても情報発信ができるようになったり、公的保険を踏まえて民間金融サービスについてもアドバイスができるようになったりと、保険業界で営業の仕事をするのに有利な資格です。

参照:https://siaa.or.jp/license

【IT業界】ITパスポート

ITに関する知識が証明できる国家資格です。情報処理推進機構が実施しています。

IT業界の新しい技術に関することから、プロジェクトマネジメントや法務まで、ITに関連する幅広い知識を体系的に学びます。

情報漏洩やウィルス感染のリスクなど、セキュリティ面についても学ぶため、仕事上のIT系トラブルを防ぐことにも役立ちます。

参照:https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html

【IT業界】基本情報技術者

ITに関する幅広い知識を持ったうえで、それを実践的に活用できる能力があることを証明する国家資格です。情報処理推進機構が実施しています。

ITパスポートよりも高度な知識と技能が要求されるため、営業として持っているとさらに有利な資格になります。

より高度なIT専門知識が求められる営業職の場合は、応用情報技術者の資格を持っているとさらに有利な場合もありますが、基本情報技術者の資格を持っているだけでも有利に働くことが多いでしょう。

参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/

【コンサルティング業界】キャリアコンサルタント

適性やスキルに応じた職業設計をする能力を証明する国家資格で、特定非営利活動法人日本キャリア開発協会(JCDA)が実施しています。

職業能力開発促進法に基づき、2016年4月から国家資格となった資格で、働く人が自分の働き方やキャリアについて主体的に考えるために、職業選択や能力開発に関する相談・アドバイスを行うことができます。

5年ごとに更新が必要であるなど、その信頼性は高いため、人材コンサルティング業界で営業をするのに有利な資格です。

参照:https://www.jcda-careerex.org/

【コンサルティング業界】ファイナンシャル・プランニング技能士

顧客の資産に応じた貯蓄や投資についての相談やアドバイス、プランニングを行うための技能があると認定する国家資格です。

一般社団法人金融財政事情研究会、特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会が実施しています。

一般的にファイナンシャル・プランナー(FP)と呼ばれている資格です。

節約から税金、投資、住宅ローン、不動産、教育、老後、相続といった分野で、お金の専門家としてアドバイスを行うことができます。

知名度が高く、顧客に与える信頼度も高いため、コンサルティング業界で営業の仕事をするうえで持っていると有利な資格です。

参照:https://www.jafp.or.jp/exam/

【コンサルティング業界】中小企業診断士

企業経営に必要な幅広い知識を持っていることを証明する国家資格です。一般社団法人中小企業診断協会が実施しています。

経営計画や事業計画、マーケティングについての知識が身につくため、中小企業に対する適切なコンサルティング、アドバイスができるようになります。

合格率が低い難関資格として一般的にも有名なことから、顧客からの信頼度も高い、持っていると非常に有利な資格です。

参照:https://www.j-smeca.jp/contents/007_shiken.html

営業に転職するなら転職エージェントがおすすめ

営業職への転職を目指すなら、営業職に強い以下のような転職エージェントの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

営業という仕事に就くためには資格は必須ではありません。

しかし、資格を持っていることで、営業職への転職が有利になる可能性は少なくありません。

実際に営業の仕事をするうえでも、業務効率向上や顧客からの信頼獲得という面で資格は役に立ちます。

資格が必ず実績や昇進につながるとは限りませんが、「合格」に向けて努力した結果、大きな達成感を得られたり、自己肯定感に結びついたりすることも多いものです。

仕事の質的向上や営業職への転職のひとつの方法論として、資格取得を検討してみる価値はあるでしょう。