幼稚園教諭に必要な資格とは?資格の種類や違いなどをご紹介!

幼稚園教諭に転職を考える人にとって欠かせないのが資格の存在です。幼稚園教諭として働くために必要な資格とは何なのか、またどのような種類があるのかを知らないという人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、幼稚園教諭に必要な資格の種類や取得する方法などについてご紹介いたします。

幼稚園教諭に必要な資格とは?

幼稚園で働くことができる幼稚園教諭は文部科学省管轄であるため「教員」というカテゴリに入っていて、「幼稚園教諭免許状」という国家資格が必要です(※1)。

そのため、幼稚園教諭免の資格を取得するためには大学や短大、専門学校などに通って文部科学大臣が認定した課程において所定の単位を修得して卒業することが求められている資格です。

国家資格でありながら筆記試験がなく、教職課程を履修すれば文部科学省へ免許取得申請をすることで取得ができるので、独学で勉強というよりは各学校に入って保育に関することを学ぶことに重きを置いた資格であると言えます。

公立の幼稚園に就職を希望する場合は、資格とは別に各自治体による採用試験に別途合格することが必要で、私立幼稚園で働きたいのであれば、各幼稚園が出している求人に申し込んで採用試験に合格する必要があるので、資格があれば必ず働けるというものではないということも知っておきましょう。

(※1)文部科学省-幼稚園教員の免許資格を取得することのできる大学

幼稚園教諭の資格の種類

鈴木

幼稚園教諭になるための資格には、どのような種類がありますか?

鈴木

幼稚園教諭免許状は、厳密にいうと3種類あります。どれか1つ持っていれば幼稚園教諭として働くことはできます!

幼稚園教諭に必要な資格である「幼稚園教諭免許状」は、下記のとおり一種・二種・専修の3種類があります。

・幼稚園教諭一種免許状
・幼稚園教諭二種免許状
・幼稚園教諭専修免許状

平成16年の取得別構成(※2)で、一種が20.4%、二種が74.3%、専修が0.3%というデータが出ているので、一般的に「幼稚園教諭二種免許状」が最も取得しやすい資格であると言えます。
また、全て幼稚園教諭に必要な資格ですが、その種類によって取得方法や特徴が異なるので順に解説をいたします。

(※2)免許状の種類別の教員構成

幼稚園教諭一種免許状

幼稚園教諭一種免許状は、教育学部や人間学部など、文部科学省が公認する幼稚園教諭に関する教育課程が盛り込まれた大学、または大学と同等の教育を行っている短期大学の専攻科を卒業することで取得が可能です。

一種免許状は、大学での教育課程の履修が必修であるために幼稚園教諭二種免許状よりも給与面など待遇が良く、幼稚園教諭の中でも最終的な取得を目指している人が多い資格です。

また、幼稚園で園長を目指しているということであれば一種免許の取得が必須になることがほとんどで、幼稚園でステップアップをしながら長く働きたいと考える人はぜひとも取っておきたい資格と言えます。

幼稚園教諭二種免許状

幼稚園教諭二種免許状は、文部科学省が公認する幼児教育科やこども学科などがある短期大学、または大学短期大学部を卒業することで取得が可能な資格です。

一種のほうが給与などの待遇面で優遇がされると説明いたしましたが、一種に比べて短期間の取得が可能という取りやすさの面から取得者が最も多い資格で、コストパフォーマンスが優れているというメリットがあります。

また、二種免許があれば「幼稚園教諭の実務経験が5年以上」「大学で所定の単位を取得している」という条件をクリアすることで後から一種免許への切り替えができますので、幼稚園教諭としてとにかく早く働きたい、キャリアアップはあとからでも構わないという人は、こちらの幼稚園教諭二種免許状を目指す人が多いです。

幼稚園教諭専修免許状

幼稚園教諭専修免許状は、文部科学省が公認する大学院修士課程を修了すれば取得が可能で、一種免許状と明確に大きな違いはありません。

一種同様、大学への進学が必要となる資格なので取得は比較的難しく長期的ですが、幼稚園教諭専修免許状を持っていれば公立幼稚園や保育事業を展開する企業の就職に有利な資格です。

なお、幼稚園教諭専修免許状を持っている場合も、「幼稚園で3年以上の実務経験がある」「所定単位を満たしている」という条件がクリアできていれば一種免許からの切り替えが可能となります。

幼稚園教諭に必要な各資格の違い

どの資格を持っていても幼稚園教諭として働くことができるので、業務内容には大きな違いはありません。

しかし、一般的に1種免許状の給与の方が高いと言われており、主に給与面が資格によって多少変わる場合があります。

そして、幼稚園教諭として働き園長を目指すということであれば二種免許状よりも一種免許状の資格が求められることが多いので、給与だけでなく昇給の面で一種のほうが優れているという違いもあるでしょう。

教育課程のある大学・短大・専門学校卒業する以外で、幼稚園教諭の資格を取る方法

鈴木

教育課程のある学校を卒業していないので、幼稚園教諭としては働けないのでしょうか?

鈴木

大丈夫です!今はそれ以外でも幼稚園教諭になれるルートはありますよ。

幼稚園教諭の資格は国家資格で、大学や短大、または専門学校等で必要な教育課程を履修して卒業をしなければならないという条件がある以上、通常のルートでは独学で幼稚園教諭の資格を取得することは不可能に近いでしょう。

ただし、もし保育士としての実務経験が3年以上あればその限りではなく、下記の制度を利用すれば教育課程のある教育機関を卒業する以外での取得をすることも可能です。

・「幼稚園教員資格認定試験制度」
・「幼保特例制度」

実際に、保育士として仕事を続けながらこの2つの制度を利用して幼稚園教諭を目指している人がいるので、大学で教育課程を履修していないという人はこちらのルートもおすすめです。

ここでは、それぞれの制度について順に解説していきましょう。

「幼稚園教員資格認定試験制度」を利用する

幼稚園教員資格認定試験制度は、20歳以上で「高校を卒業・その他大学入学資格を持っている」「保育士として3年以上の勤務実績がある」という条件をクリアしていれば、幼稚園教員資格認定試験を受けることが可能で、合格すれば幼稚園教諭二種免許状を取得できる制度です(※3)。

試験は、択一式と論述式の筆記試験があり、教職概論や教育行財政などについて問われるものとなっています。

この試験に関して合格率は公表されていませんが、出題問題の難易度は高く6割以上の正解で合格であることからかなりの勉強時間が必要となるでしょう。

しかしながら、この試験内容に関してはテキストが販売されているので、保育士として働いている人でもしっかり勉強に時間を割くことができるなら独学による取得が可能な制度です。

(※3)文部科学省-和元年7月18日教員資格認定試験制度の概要

「幼保特例制度」を利用する

幼保特例制度は、「高校を卒業している」「教職に関する科目のうち、所定の科目を8単位取得している」「保育士として3年以上の勤務実績がある」という条件をクリアしていれば、幼稚園教諭二種免許状を取得することのできる制度です(※4)。

大学での履修が必要なため独学では難しいという特徴はありますが、少ない学修負担で済むことに加えて無試験で幼稚園教諭資格を取得できるというメリットがあります。

国が定めたこの特例制度は、平成27年4月1日から令和7年3月31日までと期間限定のもので、現在幼稚園教諭を目指す多くの保育士が注目している制度です。

(※4)文部科学省-認定こども園法改正に伴う幼稚園教諭免許状授与の所要資格の特例について

未経験で幼稚園教諭に転職は可能?

鈴木

資格が必要なんですね、ですが、取ったとしても未経験で幼稚園教諭になることはできるのでしょうか?

鈴木

大丈夫!幼稚園教諭は資格の取得さえできれば、未経験歓迎の求人はたくさんありますよ。

幼稚園教諭は、未経験であっても転職のチャンスがある職種です。

その理由は、現在国内において児童保育や教育施設は人手不足に悩まされているという背景があり、さらにそこへ認定こども園なども登場したことから、今後ますます幼稚園教諭の需要が伸びていて未経験でも働いて欲しいと思っている幼稚園が多くあるということが挙げられます。 実際に、こちらの転職メディアなどでは幼稚園の求人で「未経験可」で募集を出しているので参考にしてみてください。

ジョブメドレー」は、求人数が豊富で企業側から直接面接のオファーの来るスカウト機能もあるので、幼稚園教諭の資格取得後はこちらを利用して企業へ積極的にアピールすることもできます。

このように、幼稚園教諭は経験を問わない幼稚園は多いですが、その一方で幼稚園教諭に必要な教育課程のある4年生大学や短期大学、専門学校の卒業が必要ですので、その点では未経験であっても転職に結び付くまでは時間がかかる職種と言えるでしょう。

転職を目指す場合は実務経験の有無は置いておいて、まずは資格取得を目指して進学や勉強を行う必要があるので、こちらに割く時間のほうが大変でしょう。

子どもに携わりたいのであれば保育士資格もおすすめ

鈴木

なるほど。幼稚園教諭になるのは資格の取得が大変なんですね。社会人で資格の取得は難しいでしょうか?

鈴木

今から挑戦しても大丈夫ですよ。でも、もし子どもと一緒に仕事がしたいということであれば保育士の資格取得を目指すというのもありです!

子どもの成長に携われる仕事をしたいと考えて幼稚園教諭になりたいと思っている人は、保育士の資格を取得することもおすすめです。
保育士資格は厚生労働省管轄の国家資格で、保育所以外にも児童養護施設や乳児院といった児童福祉施設や民間保育事業にも従事することができるので、保育士資格があれば子どもと関われる職業の選択肢がさらに広がることでしょう。

また、先にご紹介したとおり保育士の資格を持っておけば幼稚園教諭を取得するための条件が適用されるので、後々幼稚園教諭の資格を取得して幼稚園で働きたいという人であっても先に保育士資格を取得しておいて損ではありません。

また、保育士であれば特化した転職サイトがあるのでご紹介いたします。
保育士ワーカー」は、保育士だけでなく幼稚園教諭の求人もあり、保育園・幼稚園・認定こども園など施設形態から検索もできるのでおすすめです。

まとめ

今回は、幼稚園教諭に必要な資格とその種類や違いなどをご紹介いたしました。
幼稚園教諭は国家資格のため、資格がない状態であれば大学や専門学校に通うことが必須になります。

ただし未経験であっても資格があればチャレンジできる業界であるので、幼稚園教諭への転職を考える人は幼稚園教諭に関する教育課程が組み込まれている学校への入学・編入を考えましょう。

また、幼稚園教諭の求人を探すときは、転職サイト以外にも転職に関する手厚いサポートが受けられる転職エージェントサイトの利用がおすすめです。