介護事務に資格は必要?資格の種類や独学で勉強する方法を紹介

介護事務を目指すためには資格が必要なのか、どんな資格があるのだろうかと思ってはいないでしょうか?介護事務の仕事は資格が必須ではありません。

しかし、資格の取得を目指すことで介護事務の仕事に必要な知識を身に付けることができ、スキルの証明にもなるので転職する際に有利になります。

この記事では、介護事務に関する以下の内容を解説しています。

介護事務とは
介護事務に向いている人
介護事務の仕事に資格は必要?
介護事務の資格を取得するメリット
介護事務の資格は独学でも取れる?
介護事務の資格5選

介護事務に対する理解を深め、転職を有利に進めましょう。

介護事務とは

鈴木

介護の仕事ならなんとなくイメージできるのですが、介護事務はよくわかりません。介護事務とはどんな仕事なのでしょうか?

鈴木

介護事務の仕事は、レセプトの作成と介護報酬の請求です。電話対応や窓口業務などの事務作業、ケアマネージャーのサポートもおこないます。介護事務とは、介護施設などでレセプトという介護給付費請求書の作成と介護報酬の請求をおこなう人を指します。

介護事務の仕事内容

介護事務の主な仕事は、レセプトという介護給付費請求書の作成と介護報酬の請求です。働く事業所によっては、以下の業務をおこなう場合もあります。

電話対応
窓口業務
ケアマネージャー(介護支援専門員)のサポート
シフト管理
備品の管理や発注
経理業務

介護事務を専門に働く人のほかに、他の介護職を兼務する人もいます。

介護事務の給料・年収

2019年の介護事務の平均年収は約290万円、平均月給は20.8万円です。2018年の日本の平均年収は約440万円なので、他の職種と比較すると低い傾向にあります。

介護事務は専業で働く人ばかりではなく、他の介護職、介護福祉士・ケアマネージャーなどと兼任することも多いです。介護福祉士・ケアマネジャーの平均年収は約325万円です。

ケアマネージャーを兼任する場合の年収は、兼任している職種の年収に加えて、事務作業をおこなう分の給料が加算されたり、事務作業手当という形になるケースもあります。

小規模な介護施設では専業の介護事務ではなくパート・アルバイトとして採用することもあり、規模や経営状態によって介護事務の待遇には差があるようです。

※1 平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要
※2 職種別平均年収ランキング【最新版(2019年)】
※3 日本の平均年収参照:平成30年分民間給与実態統計調査結果について

介護事務に向いている人

介護事務に向いているのは以下のような人になります。

介護の仕事に興味がある
コミュニケーションが得意
デスクワークが苦痛ではない
期限を確実に守れる

介護事務に向いているのは具体的にどんなタイプの人なのか、なぜ向いているのかを解説します

介護の仕事に興味がある

介護事務の仕事は介護・福祉にかかわるところでおこなわれます。事務作業だけでなく、ケアマネージャーのサポートや介護される人たちとかかわることも多い仕事です。介護の仕事に対する興味や福祉に対する熱意があれば、介護事務への適性があるといえるでしょう。

コミュニケーションが得意

介護事務の仕事では、介護の現場で働く人や介護される人、医療機関や保健所の人など多くの人と接する機会が多いです。人とコミュニケーションを取ることが得意な人は、介護事務に向いています。

デスクワークが苦痛ではない

介護事務の主な仕事はレセプトという介護給付費請求書の作成と介護報酬の請求なので、デスクワークが中心になります。一日のほとんどが机に向かっての作業という日もあるので、デスクワークが苦にならず、コツコツ作業を続けられる人は介護事務に向いています。

期限を確実に守れる

レセプトは毎月提出する期限が定められています。提出期限に遅れることがあれば請求が遅れ業務に支障がでてしまいます。

確実に期限を守り書類を提出できるような自己管理が出来る人は、介護事務への適性があるといえるでしょう。

介護事務の仕事に資格は必要?

鈴木

介護事務への転職を目指しているのですが、資格は取得しておかなければいけないのでしょうか?

鈴木

介護事務の仕事は資格がなくでも業務をおこなえます。ただし、資格の取得しておけば、転職で有利になります。

介護事務の仕事自体は、資格の取得がなくてもおこなうことができます。資格を取得していなくても、必要な知識とスキルがあれば誰でも介護事務の業務をおこなうことができます。ただし、介護事務の資格を取得することで以下のようなメリットもあるので、これから介護事務を目指す場合には、資格の取得も検討してみましょう。

メリット
  • 資格の取得を目指すことで必要な知識が身に付く
  • 未経験でも資格があれば採用されやすい

資格の取得を目指すことで必要な知識が身に付く

介護事務の仕事は資格がなくても実務に関わりながら必要な知識やスキルを身に付けることができるので、必ずしも資格の取得が必須というわけではありません。

ただ、介護事務の資格取得を目指す過程で介護事務で必要な知識を身に付けることができるので、介護事務の仕事の経験がないまま転職することに不安を感じる場合には、資格の取得も検討してみましょう。

未経験でも資格があれば採用されやすい

介護事務の資格を取得していれば、必要な知識があることの証明になります。介護事務の仕事では資格の取得は必須ではありませんが、資格を取得しておくことで即戦力と期待されるので、資格の取得をしておくことは転職に有利といえるでしょう。

介護事務の資格は独学でも取れる?

鈴木

介護事務に興味があるので資格を取ってみようと考えていますが、独学で資格を取るのは難しいのでしょうか?

鈴木

介護事務の資格は、書籍やテキストを購入して自分で勉強すれば取得できる程度の難易度です。

介護事務の資格は、受験資格がないので誰でも受験可能です。資格取得の難易度は、書籍やテキストを読んで自分で勉強しても取得できる程度なので比較的にハードルの低い資格です。独学で試験を受けることに不安を感じるなら、通信教育を利用すれば専用のテキストやカリキュラムが用意されているので安心して資格の取得に挑戦できます。

受験資格がないので誰でも受験が可能

介護事務の資格には、実務経験や他の資格などの受験を受けるための資格が必要ないので、誰でも試験を受けることができます。書籍やテキストで勉強して試験だけを受けることも可能です。民間の講座を利用して学習し、試験に挑戦することもできます。

書籍だけでも資格が取れる程度の難易度

資格取得の難易度は、書籍やテキストを読んで自分で勉強しても取得できる程度です。下記の書籍は通常の書店でも購入できるので、気軽に学習を始めることができます。

世界一やさしい「介護事務」の仕事入門
これならわかる〈スッキリ図解〉介護保険 第3版

書籍やテキストを選ぶ場合には、最新情報が書かれているかどうかを確認する必要があります。介護事務は介護保険制度とのかかわりがあり、介護保険制度は法改正を繰り返しているので、古い情報しかのっていない書籍やテキストでは役にたちません。最新情報が書かれた書籍やテキストで学習しないと資格の取得は難しいです。

通信教育なら短期間で取得可能

通信教育では1~4か月のカリキュラムが用意されているので、学習法に迷うことなく短期間で学習できます。資格の取得を想定して作られた専用のテキストやカリキュラムなので効率よく学習でき、資格が取得しやすくなっています。

介護事務の資格5選

介護事務の資格はどれも民間資格です。内容に大きな差はないので、どれかひとつの資格をとれば、介護事務の知識があると判断されます。
主な介護事務の資格は以下の5種類です。

介護事務管理士(JSMA技能認定振興協会)
ケアクラーク(日本医療教育財団)
介護報酬請求事務技能検定試験(日本医療事務協会)
介護事務実務士(医療福祉情報実務能力協会)
介護管理専門秘書検定資格(日本能力開発推進協会)

介護事務管理士技能認定試験

介護事務管理士技能認定試験とは、介護に必要な費用の請求やケアマネージャーのサポートに関する認定試験です。技能認定振興協会が介護事務管理士技能認定試験の認定管理をおこなっています。

介護報酬を計算するスキルは専門性が高いので、介護サービス事業者から評価が高く、転職で有利になります。介護事務管理士の合格率は約50%(参照:技能認定振興協会)です。ケアクラーク・介護事務実務士の合格率は60~70%程度なので、介護事務に関する資格に中ではやや難しいと言えます。

介護事務管理士技能認定試験は年に4回おこなわれており、受験料は6,500円(税込)​となっています。

認定管理:技能認定振興協会

ケアクラーク技能認定試験

ケアクラーク技能認定試験は、介護事務職の養成促進することを目的に作られた、介護事務職に求められる知識とスキルを図る認定試験です。

日本医療教育財団がケアクラーク技能認定試験の認定管理をおこなっています。1月・5月・9月の年3回、在宅での試験が行われています。

受験資格はなく学科試験および実技試験の各々の得点率が70%以上で合格と、それほど難易度が高い認定試験ではありません。受験料は6,900円(税込)​となっています。

認定管理:日本医療教育財団

介護報酬請求事務技能検定試験

介護報酬請求事務技能検定試験は、介護報酬請求業務に求められる知識とスキルを図る認定試験です。日本医療事務協会が介護報酬請求事務技能検定試験の認定管理をおこなっています。

日本医療事務協会では、通学コースと通信コースの介護事務講座が開催されています。通学コースでは1日6時間の講座を3日間、通信コースでは最短1カ月の通信講座があり、受講後に試験を受けることができます。

2017年の合格率は84.1%(参照:日本医療事務協会)とかなり難易度の低い検定試験です。検定試験は教材を見ながらおこなわれるので丸暗記する必要はありません、受験料は6,600円(税込)​となっています。

認定管理:日本医療事務協会

介護事務実務士

介護事務実務士は、介護報酬請求業務に求められる知識とスキルを図る認定試験です。全国医療福祉教育協会が介護事務実務士の認定管理をおこなっています。

ヒューマンアカデミー通信講座が開催する介護保険請求事務講座を受講し、添削課題(全5回)を一定レベルクリアすることで介護事務士の資格が認定されます。

実質的には講座を受講するだけで資格を取得することができ、別の試験を受ける必要はありません。

認定管理:全国医療福祉教育協会
認定講座:ヒューマンアカデミー たのまな 介護保険請求事務講座

介護管理専門秘書検定資格

介護管理専門秘書検定資格は、介護報酬請求の技能に加え、介護福祉制度、ケアマネージャーのサポート業務、利用者への対応技術、要介護者や事業所で働くスタッフのメンタルケアなどの知識とスキルを図る認定試験です。

介護管理専門秘書検定資格の試験を受けるには、認定教育機関であるキャリアカレッジジャパンで介護事務講座を受講する必要があります。

認定管理:日本能力開発推進協会
認定講座:キャリアカレッジジャパン

まとめ

介護事務の仕事は資格が必須ではなく、常に人材が不足している業界なので比較転職しやすいです。資格を取得することで介護事務の仕事に必要な知識を身に付けることができ、スキルの証明にもなるので転職する際に有利になります。介護事務への転職を目指すのであれば資格の取得を検討してみましょう。

介護事務への転職を目指すなら

介護業界は慢性的な人材不足の状態が続いており、新たな人材が常に求められています。介護事務への転職を目指す場合には、介護福祉士・ケアマネジャーといった介護職も視野に入れて応募企業を探してみてはいかがでしょうか?

リクルートエージェントには、業界最大級の非公開求人数、実績豊富なアドバイザー、充実したサポートと、転職支援実績No.1(※2020年9月時点 公式サイトより)と言われるだけの理由があります。リクルートエージェントで気になる企業を見つけましょう。介護事務の転職情報は以下のリンクを参照してみてください。