「第二新卒」「履歴書」について調べている人は『履歴書で企業にどうアピールしたら良いかが分からない…』『第二新卒の書類選考をなんとしてでも通過したい!』という人が多いのではないでしょうか。
結論からいうと…第二新卒の転職では「第二新卒ならでは」のポイントを押さえて履歴書を作成するのがおすすめです。
履歴書1枚でも、書き方次第で第二新卒の強みを活かしながら魅力を最大限アピールすることが可能です。
反対に、履歴書の項目をただ埋めるだけではせっかくのアピールの機会を逃してしまうことになります。履歴書の書き方ひとつで合否が決まる可能性もあるのです。
そこで、この記事では転職アドバイザーの目線から「第二新卒の履歴書」に関するノウハウを全てお伝えします。履歴書を作成するうえでの注意点やテクニックについても解説しますので、是非ご覧ください。
最後まで読めば、第二新卒ならではの魅力を最大限アピールした履歴書を作成できて、採用率アップにつながりますよ!
※なお、最低でも2社以上の転職エージェントを利用するのがおすすめです!
なぜなら、複数の転職エージェントを併用すると以下のようなメリットがあるからです。
- 1.各転職エージェントのデメリットを打ち消して利用できる
- 2.様々な視点でアドバイスをもらえる
- 3.多くの非公開求人を確保できる
- 4.複数の企業に内定した時に好条件で入社できる
目次
新卒との違いを強調!第二新卒が履歴書でアピールすべきポイントとは?
これから応募書類を作成するのですが、履歴書を作成するうえで何か注意点などはありますか?鈴木
履歴書はとりあえず枠を埋めて、自己PRは面接ですれば良いんでしょうか…?鈴木
テンプレートはある程度決まっていますが、内容次第でいくらでもアピールすることが可能なんです。
社会人経験があり、ビジネスマナーを習得している
第二新卒の転職では、新卒と同じくポテンシャルに期待した採用が行われることが一般的ですが、両者の大きな違いは「社会人経験があるかどうか」ということです。
ビジネスには特有のマナー・ルールが多数存在するため、業務より先に覚えなければならないことが沢山あります。
既にビジネスマナーを一通り習得していることは新卒と比較して強みになるでしょう。
ポテンシャルが高い
企業は自社の成長に貢献してくれる人材を求めており、中途採用の場合は経験・スキルが直接的に評価されます。
第二新卒の場合は経験・スキルの部分ではアピールできることが少ない分、これからの成長を期待できるような「ポテンシャル」を存分にアピールしましょう。
仕事に対する熱意がある
第二新卒の場合、早い時期に転職していることから「仕事への姿勢が悪いのではないか」と思われてしまうケースもあります。
しかし、実際は「もっと良い環境を手に入れたい」という熱意があるからこそ行動している人が多いでしょう。
第二新卒で転職活動をしている行動力から、仕事に対する熱量をアピールしてください。
新しいことを吸収する力がある
企業が若い人材に求めているのは「吸収する力」です。
キャリアの長い人材は豊富な経験・スキルを持っている一方、既に会社のカルチャーに染まっていたり、自分のやり方を崩しづらかったりする傾向にあります。
若い人材は新しい会社に溶け込みやすく、また比較的記憶力も高い年代であることから、これからの成長が期待されます。
社会人としての職歴とスキルを持っている
年代が上の転職者と比較すれば経験は浅いですが、就業の経験とスキルを持っていることは新卒との絶対的な違いです。
特に社会人2~3年目の場合はある程度自立して仕事を進められるようになっているケースも多く、ポジションによっては即戦力として企業に貢献できる可能性もあります。
一般的に、履歴書は販売・配布されているテンプレートを使用します。紙の履歴書はコンビニや文房具店に売っており、データの場合はインターネット上でダウンロードできます。
ここまでお話してきた通り、第二新卒の場合は「経験・スキル」よりも「ポテンシャル」「熱意」をアピールするのが効果的ですので、志望動機や自己PR欄が大きいテンプレートを選ぶのがおすすめです。
履歴書のテンプレート一つで見せ方は大きく変えることができますので、自分に有利なテンプレートを見極めて選択しましょう。
- 第二新卒の転職では、ビジネスマナーを習得しているうえに柔軟で吸収力もあるという、新卒や他の転職者と違う強みをアピールしましょう。
採用担当者は、第二新卒の履歴書のどこを重視する?
鈴木
履歴書を書き出す前に知れてよかったです。鈴木
読み手のニーズを押さえることで、より効果的なアピールをすることができますよ。
社会人としてのマナーが身についている
第二新卒が新卒と大きく違う点として「社会人経験」を挙げましたが、履歴書の書面にもビジネスマナーは大きく現れます。
履歴書には様々なルール・マナーが存在するうえ、文字だけで情報を伝えるため小さな気遣いも欠かせません。
履歴書の書き方自体が社会人としてのマナーをアピールする場だということを意識しましょう。
転職理由が前向き
どの年代の転職者であれ企業にとって「転職理由」は気になるポイントの一つですが、第二新卒の場合は特に重要です。
後ろ向きの転職理由だと仕事への姿勢が疑われてしまい、「また同じ理由で辞めてしまうのではないか」と不安を抱かせてしまいます。
第二新卒の転職では、転職理由は前向きな表現で伝えましょう。
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志望動機に社会人経験を盛り込んでいる
第二新卒の転職で志望動機を伝える際は、今の会社での経験を踏まえた内容を記載しましょう。
せっかく社会人経験があるにも関わらずその内容に触れないと、新卒と同じステージにいると思われてしまい、第二新卒のアドバンテージを活かすことができません。
社会人になって身に付けたスキルや新しく得た考え方を踏まえて志望動機を伝えてください。
仕事に対する意欲がある
新卒入社した企業からの転職を希望しているということは、客観的に見ると「会社で嫌なことがあったのではないか」と考えられます。
そのため、「仕事への意欲が無くなってしまっているかもしれない」と心配される可能性もあります。
環境は変えたいけれど、仕事に対する意欲自体はしっかり持っていることを伝えましょう。
これまでの職歴と経験が企業に合う
第二新卒はポテンシャルをメインに見られるとはいえ、次に注目されるのはやはり「職歴」です。
第二新卒なら未経験者も歓迎という企業も多いですが、職歴が活かせるならそれに越したことはありません。
同業界・同職種の転職や、前職の特性を活かせる転職の方が当然採用の可能性も高まります。
企業が求めるスキルを持っている
職歴と同様に、入社後に活かせるスキルを持っていることもアドバンテージになります。
ここで言うスキルとは、実際の就業経験によって得られるものだけではなく「スケジュール管理スキル」「コミュニケーションスキル」なども含まれます。
応募する前に、企業がどんなスキルを求めているのかを把握しておきましょう。
ここまで企業が重視するポイントを解説してきましたが、履歴書の項目で言えば「志望動機」が特に重視される傾向にあります。
後半で触れた通り経験・スキルもプラスのポイントにはなりますが、第二新卒に最も大切な「転職理由」や「意欲」は志望動機を通して確認できるからです。
履歴書を作成する際は、特に志望動機へ力を入れることがおすすめです。
- 採用担当者は、第二新卒の応募者の仕事に対する姿勢や、これまで身に付けてきたものをチェックしています。この部分を意識して履歴書を作成しましょう。
【項目別】第二新卒の履歴書の記入方法の基本とは?
鈴木
履歴書はただのプロフィールを書く書類ではないんだということが分かりました!
実際に履歴書を書き出してみたいと思いますが、念のため各項目の書き方も教えて頂けますか?鈴木
履歴書を手元に用意して、記載する内容を決めていきましょう。
【日付】提出日を正確に
日付欄には「記入日」ではなく「提出日」を記載しましょう。特に指定が無ければ西暦で記載するのが一般的です。
【年齢】履歴書送付時の満年齢で
先ほど記入した「提出日」の時点での満年齢を記入します。
「満年齢」は生まれた年を0年目とする数え方、「数え年」は生まれた年を1年目とする考え方です。
現代の日本では「満年齢」が広く使われていますので、今の年齢として認識している数字をそのまま記入すればOKです。
【住所】建物名まで略さずに
住所欄では、都道府県やマンション名・アパート名を略さずに記載しましょう。
住所が長いと、後々欄が足りなくなってしまう失敗をしたことがある人もいるかもしれません。
履歴書では欄を均一に使えるよう文字の大きさをあらかじめ見積もって調整してください。
【電話番号】日中に連絡が取りやすいものを
この先の選考に関する電話などは、基本的に全てここに記載した電話番号にかかってきます。
なるべくスムーズに対応できるよう、日中に取りやすい番号を記載しましょう。
【学歴】義務教育後のもののみでOK
一般的に、学歴欄には小学校・中学校についての記載は不要です。
高等学校や高等専門学校、専門学校、大学など義務教育後の学歴と入学・卒業年度をそれぞれ記入してください。
【職歴】短期間の職歴も省略しないで全てを簡潔に
履歴書で新卒と大きく違いを見せられる項目の一つが「職歴」です。
企業名・部署名などは必ず正式名称を記載しましょう。
前株か後株か、カタカナかアルファベットかなど少しでも迷ったら、企業のホームページなどで必ず確認してください。
担当業務も併せて簡潔に記載するのがおすすめです。
【志望動機】応募企業を選んだ理由と入社後にしたいことをはっきりと
先ほど触れましたが、志望動機は第二新卒が最も力を入れるべき項目です。
企業が第二新卒の選考をする際に知りたい「転職理由」や「意欲」についてこの欄できちんとアピールしましょう。
【資格・免許、趣味・特技】は仕事に関係あるものだけを
仕事に関する資格・免許を持っている場合は必ず記載しましょう。ここでも正式名称を用いてください。
趣味・特技欄では、たくさんのことを書いて内容がごちゃごちゃとしてしまわないよう注意しましょう。
大切な部分がしっかりと印象に残るよう、仕事に関係あるものだけに絞って記載するのがおすすめです。
【本人希望欄】どうしても譲れない条件のみを
希望する職種や勤務地がある場合は本人希望欄に記載しましょう。ただし、無理な要望や募集要項と齟齬のある記載をしないよう注意が必要です。
また、特別な事情が無い限りは給与・勤務時間等の条件に関する要望を履歴書に記載するのは避けましょう。
第二新卒の転職の書類選考において、履歴書は大切な書類です。
新卒の頃よりも期待値が高い分、マナー違反があった場合印象が悪くなってしまいがちです。
抜け漏れなく履歴書を完成させたい人は、転職エージェントに相談するのがおすすめです。
転職のプロに添削してもらい、「書類選考に受かる」履歴書を作成しましょう。
- 履歴書の各項目には細かいルール・マナーがあります。履歴書を完璧に作成したい人は転職エージェントにチェックしてもらうのがおすすめです。
こんな履歴書はNG!第二新卒の履歴書でやってはいけないこととは?
鈴木
登録している転職エージェントのアドバイザーにも、提出前にチェックしてもらおうと思います。鈴木
書類選考は面接と違って直接会話をしない分、ミスがあってもリカバリーができません。
悪い印象を与えてしまわないよう、注意点も必ず押さえておきましょう。
写真の印象が悪い
アメリカの心理学者によると、人の第一印象は55%が「見た目」で決まると言われています。
つまり履歴書の内容以前に、顔写真は大事な情報源になるとも考えられます。
髪型や服装などの身だしなみを整え、明るい表情で撮影した顔写真を使用しましょう。
手書きの場合、丁寧さが感じられない
手書きで履歴書を作成する場合は「丁寧さ」に気を配ってください。
丁寧さが企業や転職に対する姿勢そのものを表すといっても過言ではありません。
顔写真と同じく、良くも悪くも第一印象を決める大切なポイントになります。
経歴詐称など、嘘をつく
選考に通過するため「自分を良く見せたい」と思うのは当然のことですが、嘘の内容を記載するのは絶対に辞めましょう。
応募時に事実と異なる内容を伝えることは「経歴詐称」に値し、選考中に発覚すれば即選考終了となるほか、例え入社できてもその後解雇になる可能性もあります。
履歴書を使い回す
転職活動では複数の企業で並行して選考を受けるケースが多いですが、履歴書の使いまわしは避けましょう。
使いまわしができるほど抽象的な内容では、応募先の企業にあなたの魅力が伝わりません。
また、数々の履歴書に目を通している採用担当者には「使いまわしをしているな」ということはすぐに分かってしまい、非常に悪い印象を与えます。
自己PRをする際は、主観ではなく客観的な視点が求められます。
特に第二新卒の場合、まだ職歴が浅いため自分の言葉だけで説得力を持たせるのはより一層難しいでしょう。
そこで使えるテクニックが数字や根拠となる事実を提示することです。
「目標の〇〇%を達成しました」「プロジェクトで〇人をまとめました」など、具体的なイメージを湧かせることであなたの強みが正確に伝わります。
- 履歴書を作成する際は、雑に作成したり嘘をついたりといった行動は避け、真摯に向き合いましょう。
採用率アップ!第二新卒の履歴書を作成する際のポイントとは?
鈴木
鈴木
履歴書について色々と理解頂いたところで、記事の最後に履歴書作成に使えるテクニックをお教えします。テクニックを上手に使って採用率をアップさせましょう!
第一印象は選考を左右する!写真はプロに任せる
先ほど、第一印象の55%を決めるとも考えられる「顔写真」の大切さをお伝えしました。
履歴書の顔写真はプロに任せるのがおすすめです。
履歴書用の写真撮影に特化したプランもあり、表情が明るく見える照明を付けたり、身だしなみの調整をしたりといったサポートも受けられます。
文字は丁寧に、採用担当者が見やすいレイアウトを心がける
手書きの場合、文字の丁寧さにも注意したい旨をお伝えしました。
元々字を書くのが上手かどうかということでは無く、丁寧に書いているかどうかがポイントです。
また、文字の大きさや段落の付け方など、採用担当者が目を通しやすいレイアウトを意識しましょう。
綺麗に整理された履歴書は良い印象を与え、記載されている魅力もより一層伝わりやすくなります。
職歴は重視される!これまでの努力を簡潔にアピール
転職において「職歴」は非常に大切な要素です。
もちろん第二新卒の場合、20代後半以降の転職と比べると職歴の重要度は低いものの、やはり選考において見られるポイントの一つです。
新卒で入社した会社での職歴について、簡単な職務内容と実績を記載しましょう。
具体的な内容は面接で伝えればOKですので、履歴書では簡潔にまとめてください。
応募企業を選んだ理由を明確に!納得できる志望動機を
この記事では、繰り返し「第二新卒の履歴書において志望動機は重要な項目」だとお伝えしてきました。
相手が納得できるよう論理的に記載しましょう。
企業の一社員である採用担当者は、業界や競合他社の情報など、企業を取り巻く環境について熟知しています。
そのため、きちんと業界・企業研究を行っていないと相手を納得させることができません。
リサーチを入念に行ったうえで、自分の転職理由と結び付けながら納得できる志望動機を示しましょう。
【関連記事】
履歴書を作成する際は、レイアウトや丁寧さなどのマナーやビジネスルールに気を付けながらも、自分の魅力を存分に伝えるような内容を書かなくてはなりません。
一枚の書類とはいえ、完璧に作り上げるのはなかなか大変でしょう。
第二新卒の履歴書は転職エージェントに添削してもらい、内容面でもマナー面でも完璧な履歴書を作っていきましょう。
- ここでご紹介したテクニックを使って、履歴書の「見せ方」も一工夫していきましょう。
第二新卒の履歴書は、採用を勝ち取るための重要なツール!
鈴木
履歴書はただの書類ではなく、「採用を勝ち取るための重要なツール」であることを理解いただけましたか?鈴木
自分のアピールポイントを最大限盛り込みつつ、書類の見やすさにも気を配りながら進めていきます。鈴木
無事に採用を勝ち取れるように応援しています!