やりたくない仕事は我慢して続けるべき?メリットとデメリットを比較

転職アドバイザー・星野

早大卒。新卒でIT関連の大手企業に入社後、営業として活躍。5年営業として勤務した後、人事に異動。採用業務に関わる。

その後、IT企業を退職して転職エージェント運営企業に転職し、キャリアアドバイザーとして求職者の転職を支援する。

現在は人材系コンサルティング会社で組織運営コンサルティングに携わり、人事的な側面から企業の経営をサポートしている。趣味は読書で、週に1冊は本を読む。

求職者・鈴木

明治大学卒。新卒で大手製紙メーカーに入社。営業として働いているが、自分のやりたいことは何かと考えるうちに現状に対して違和感を覚え、転職活動を始める。

こんにちは!転職アドバイザーの星野です!

今の仕事をやりたくないと考えている人は、

『転職を考えたい…』

『他の人はなんであんなにイキイキと働いているんだろう…』

『仕事を楽しくできる方法はないかな…』

と思うこともあるのではないでしょうか。

星野

結論からいうと…

「やりたい仕事」をするためには自分の中でやりたいことの優先順位を決めることが大切です!

なぜなら、優先順位を決めることで、「仕事をする理由」が明確になり、次のアクションが明確になるからです。そこで、この記事では転職アドバイザーの目線から、やりたい仕事の見つけ方から長期的なキャリア設計に関するまでのノウハウを全てお伝えします。最後まで読めば、自分の仕事に対しての向き合い方が整理でき、あなたが今転職すべきなのか残留すべきなのかがわかると思います。

ジャンプできる目次

やりたくない仕事を続けるメリット4選

鈴木

星野さん、単純な疑問なのですが、やりたくない仕事なら続ける意味はないと思います。続けた方が良い理由ってありますか?

星野

続けた方が良い理由もありますよ。ただしこれが万人にとって、メリットになるとは限りません。そういう考え方もあるんだという気持ちで聞いてください。

転職しないことがメリットになる!? 実は、転職あるあるのキャリアの落とし穴。信頼感をキャリア形成に組み込む。

メリット1 やりたくない仕事でも続けることでキャリアアップになる

やりたくない仕事でも続けることでキャリアアップが可能になるケースがあります。例えば、同じ「事務職」として一括にしても、業界や企業毎に仕事内容もやり方もかなり異なるはずです。しかし、一般的には「事務職」としてざっくりと認識され、求人では大概必須要件に「事務経験◯年」とだけの記載がされている事が多々あります。

事務職はルーティン業務ととられ、一見するとスキルの向上に繋がらないように思われがちですが、実際は違います。社内外でのコミュニケーション力や調整役など、「事務職」と一括にできないような仕事内容は多岐にわたり、経験はそのまま様々なスキルアップに繋がっているのです。他にも、貿易関係の会社であれば語学力、ITスキル、業界についての知識、新人に指導した経験があれば指導力、なども挙げられるでしょう。特に長く一つの会社で勤務した経験のある人は、仕事における「信頼感」を得ており、他企業からも大変重宝される経験となります。

メリット2 同業種への転職を考えたときに有利になる

転職を考えている人は、心機一転、他業界、他業種へ意識が向きがちです。しかし、せっかくあなたが磨いてきたスキルを放棄することになるので勿体ないですし、転職の難易度は上がります。

同業種への転職は企業にとって「即戦力」採用となるので、良い条件をもらいやすいのもメリットです。将来的に同業種でさらに良い条件での転職を考えた時に、今の仕事を出来る限り長く続けることはメリットがあるのです。

メリット3 今の生活を守ることができる

転職は、待遇を一時的に不安定にします。例えば、試用期間です。滅多にないケースではありますが、企業が求めていた人材とあまりにもかけ離れていたり、勤務態度に問題があるなどと判断されれば、試用期間中に解雇となる可能性もあります。待遇面でも、給与がその期間少ない場合もありますし、勤務開始してから六ヶ月間は有給休暇は発生しません。

他にも外資系の成果主義の企業に転職し、目標を達成できなかったため、想定していた年収に届かなかった、結果大幅な収入ダウンとなってしまった、という場合もあります。

つまり転職をしないという決断は、環境や生活規律や条件も変わらないので、今の生活水準を守る事ができるのです。

メリット4 忍耐力と精神力がつく

辛いことを続けるのは大変なことですが、忍耐力や精神力がつき、それは周囲からも評価されるでしょう。転職回数がとても多い方がいますが、場合によっては企業から「我慢のきかない飽きやすい人」とレッテルを貼られて、転職活動で苦戦する場合もあります。中には転職をリセットのように捉えて、転職中毒に陥る人もいるようです。やはり簡単には投げ出さない人、仕事を辞めない人は、どう乗り超えるか、ということを意識するので、粘り強さがあり、結果的に忍耐力や精神力がつくのです。

継続することで得られるメリットは各所からの信頼感です。精神的なタフさや乗り越える力がつき、それに伴ったスキルや経験値も上がるため、将来的な転職にも有利に繋がります。

【コラム】やりたくない仕事を続けられる忍耐力がある人は転職先でもうまくいく

鈴木

忍耐力があるって響きはいいですけど、なんだか体育会的な響きですよね。今の時代、それってそんなに社会で求められることなんでしょうか?

星野

どの仕事にも忍耐力は多少必要ですよね。我慢もせず簡単にできる仕事なんて無いと思います。また、年次が上がれば、仕事に対してのプレッシャーも大きくなり、結果も求められるようになります。

継続はどのような力になるか? 信頼感を得る継続のメリットとは。

 

「継続は力なり」という言葉があります。それはどんな仕事でも続ければ必ず経験値が上がり、スキルアップに繋がるからです。逆にすぐ諦めたり投げ出してしまう人は、折角身につくはずだったスキルも養われず、周囲から「諦めやすい人」「忍耐力のない人」とレッテルを貼られ、信頼を得ることはできません。

 

では、実際に仕事が嫌でも辞めない人は、どうして転職先でもうまくいくと言えるのか。それは辞めない事で得られる「忍耐力」と「精神力の強さ」があるからです。つらい状況でも、そのピンチをどの様に乗り越えるかを考えられる人は、どんな仕事にも向き合える人です。トラブルへの予測力や回避力も養われます。この経験は転職先でも活かされ、さらなるステップへと踏む出せるでしょう。

 

また、継続することで得られる周囲からの「信頼感」も、仕事で成功するための大切な要素です。信頼感は周囲の人間との円滑なコミュニケーションを生み、仕事のやりやすさにも繋がるはずです。継続することには、その人の精神的な面だけでなく、実利的な部分でも大変意味のあることなのです。

どんな仕事にも「忍耐力」は必要です。大変な局面から逃げ出さずに、やりきれる人は、周囲からも必ず評価され、転職活動でも有利に働きます。自分が採用する側ならやめない人間を採用したいですよね。是非その視点を大切にしてください。

 

やりたくない仕事を続けるデメリット4選

鈴木

仰る意味はわかります。でも、やりたくない仕事を続けることによるデメリットもたくさんあると思うんですよね…

星野

その通りです。これまではやりたくない仕事でも多少無理してでも続けることのメリットをお伝えしましたが、あまり無理を続けると今度は弊害がでてきてしまう事もあり得ます。そのお話もさせてください。

あえて今の仕事を続ける場合のデメリットとは…?影響の大きいデメリット4選

デメリット1 精神的・肉体的な負担になってしまう

不得意なことやしんどいことを継続することは、心身ともに負担となります。時にはその負荷と向き合う事も大切ですが、過剰な負担は心身を疲弊させます。1度潰れてしまうと修復も大変なので、そうなる前の対策は必要です。例えば、仕事が「肉体労働」の場合は加齢と共に仕事の負担は大きくなります。残業や時間外勤務などの労働条件の悪さも、肉体的に辛い状況を生むでしょう。人間関係の悪い職場だと、精神的影響もとても大きいかと思います。

デメリット2 転職する時に年齢がネックになることがある

就職自体に年齢制限が設けられているわけではありませんが、一般的に年齢を重ねるほど職種の選択肢が少なくなる傾向にあります。若いうちは、ポテンシャル採用といって、様々な業界や業種で門戸が開かれていることがあるのですが、年齢が上がるにつれ、経験者採用として、求められるスペックも高くなり、ピンポイントな経験やマネージメントの経験も求められることが多くなるでしょう。

つまり、今の経験をそのまま次の職場でも活かした転職を考えるのならば良いのですが、スキルにそこまで自信がない場合や、未経験での業界や職種にチャレンジしたい場合は、残念ながら年齢がネックとなるケースもあるのです。

デメリット3 やりたくないと思いながら仕事を続けてもスキルを吸収できない

これは精神的な面での話になりますが、人は関心がないと、無意識的に精神的な距離を置くものです。多くの場合、「やりたくない事」は「させられている」という消極的な感覚となり、学ぶ姿勢も持てないのです。また、その消極的な姿勢は周囲の評価にも悪影響を及ぼしやすいです。このような精神状態で経験値を上げたりスキルアップを狙うのも難しいので、転職なり異動なりで、環境を変える事を考えるべきかもしれません。

デメリット4 仕事のパフォーマンスが下がってしまう

前述の続きとなりますが、関心のないことへの消極的な姿勢を続けていても、集中力が続かずミスも起こしやすくなります。結果として周囲からの自身の評価も下げてしまうので、ますます仕事がやりにくくなるという悪循環を及ぼしかねません。

また、継続することで与える周囲への影響も考慮しなければなりません。自分自身が求められるパフォーマンスが出来ないと感じ、それに対してどうしても解決策が見いだせないようであれば、転職を視野に入れるべきかもしれません。勉強でも同じですが、得意科目だと勉強が捗るものの、不得意科目だと進捗が遅いのと同じで、人間は嫌いなことへパフォーマンスを発揮しづらいのです。

やりたくない仕事を続ける負担は肉体的な面と精神的な面の両方があります。心身が疲れ切ってしまう前に、具体的な解決策をうつべきでしょう。また、仕事へネガティブな影響を与えてしまう場合も、環境を変えるべきタイミングの可能性があります。

やりたくない仕事を我慢せずに辞めるべき6つのケース

鈴木

ここまで仕事を継続するメリット・デメリットを教えてもらいましたが、仕事をやめるべきパターンはありますか?

星野

はい。辞めないほうが良い場合も、辞めるべき場合もありえます。実はそれは明確な指標があるんです。ここではどのような考え方でその基準をもつべきかをお教えしますね。

筆者が絶対に辞めるべきと考える転職の理由は、6つです。それは、1つの明確な基準から派生しています。ここではその6選をご紹介します。

ケース1 やりたくない仕事が一時的なものではない

仕事は、同じことばかりをやるものもあれば、複数のことをマルチタスクで進めることもあるでしょう。嫌いなもの、苦手なもの、やりたくないものが仕事の一部であれば、経験値として捉えておくのも良いでしょうが、恒常的に続くとなると、あなたのモチベーションはひどく落ちてしまい、仕事へのパフォーマンスへも影響をきたします。

キャリア形成を考えた時にスキルアップが期待できないと感じたら、素直に次のキャリア形成のためのためのアクションを起こしましょう。

ケース2 この先定年まで勤め上げるイメージができない

日本では新卒一括採用と終身雇用制度がある種の様式美のように考えられていた時代がありました。しかし、グローバル化が進みスピード感と多様性を求められる昨今、日本の雇用制度は大きく変化しています。早期退職者を募り、ミドル層でも、成果がなければ必ずしも年収が増えるわけではありません。今は転職市場も流動的ですので、長く務めているメリットが感じられないようであれば、次の職場に移ることも考えても良いと思います。

ケース3 ほかにやりたいことがハッキリしている

転職はネガティブなことばかりが理由になるわけではありません。仕事をしているうちに得意なことや好きなことが見つかり、それを仕事にしたいと思う動機があれば、それを叶えるべきだと筆者は考えます。この場合、目的意識がはっきりしていているので、意欲も相手に伝わりやすいでしょう。

前向きな動機は、成功しやすいので、チャンスがあれば是非アクションを起こしてみてください。尚、理想を追い求めすぎて盲目になってしまって、後でガッカリ…という事態にならないように、企業の事、業界のことなど、下調べはよくされてください。

ケース4 給料や待遇、職場環境が悪い

これは転職を考えるきっかけとなる多い理由の一つでしょう。待遇や環境は、個人の力だけではどうにもならず、モチベーションの観点からも良いところはありません。人間は、動機付けで行動する生き物ですから、理由を見いだせないと継続するのは大変です。

残念ながら、その仕事をしている時間に意味を見いだせない場合は、あなたの貴重な時間を捧げる必要はありません。幸いなことに今、有効求人倍率は高く、売り手市場だと言われています。求人がとても多い時流なのです。待遇や環境に納得していないのなら、より良い待遇での職場への転職を検討してください。

ケース5 仕事を続けてもスキルアップが見込めない

あまりにも仕事がルーティンで、得られるスキルがもうここには無いと思えた場合、スキルアップのために転職を考えるケースもあるでしょう。今は、定年年齢の繰り上げも珍しくなく、年齢を重ねてもキャリアアップが求められる時代です。前向きにキャリア形成を行いましょう。

ケース6 環境を変えることで状況が良くなる

転職するかどうかの大事な指標は、転職をすることで、今抱えている課題が解決できるのかどうかということです。例えば、会社の方針や社風、人間関係、労働条件、勤務条件等は、個人でどう頑張っても解決しにくい事項です。逆に業務内容や顧客の対応など、どこの職場環境でも発生しうる事象を理由に転職を考えるのならばそれはおすすめできません。環境を変える事で必ず現状が好転できる場合に、転職という手段をとってください。

仕事を辞めて転職するべき指標は、転職でその課題が必ず解決されると思われる場合です。

転職をする決心がついたら。やりたい仕事を探すための4ステップ

鈴木

ようやく自分の気持ちに整理ができ、転職する決意ができました!実際に行動に移したいのですが、まず何からすればいいでしょうか。

星野

そうと決まれば一緒に頑張りましょう。転職活動にはいくつものステップがあります。具体的な手順について、勉強していきましょう。

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ステップ1 やりたくない仕事の原因となる要素を分析しておく

転職は人生の一大イベント。慎重に行いましょう。折角次の職場を見つけても、本質が解決出来ていないのであれば意味がありません。またすぐに転職となってしまっては自分の経歴に傷が付きかねないので、現職でどの部分が自分にとって「やりたくない」と思えたのか、しっかり書き出して整理・分析をするべきです。

ステップ2 やりたいことや続けられることをリストアップ

ステップ1で分析しただけでは、転職活動をするのには不十分です。次はやりたいことを見つけるために継続可能なことをリストアップしてみてください。頭の整理ができて、今の仕事を見つめなおす良い機会になります。詳細に書く必要はなく、なるべくたくさんのジャンルを思いつくままに書き出して、関連性のあるものをまとめてみてください。

視覚化、言語化する事で、自分の好きなものや得意なものを見つけることが出来ます。ここでようやく自分の中でやりたい事とやりたくない事がセグメント化できました。

ステップ3 仕事に求める優先順位をハッキリさせておく

ここまでは関心・無関心の対象を明確にする作業をしてきました。

それでは、次に優先順位の設定をしましょう。やりたいことと、やりたくないことをランキング形式にして自分の中で「やりたいことの優先順位」と「やりたくないことの優先順位」が決まれば、あなたの適正が見えてくるでしょう。それがとて重要な情報となります。転職活動を始める前にきちんと自分と向き合って整理してください。

ステップ4 分析した内容を持って転職エージェントに相談する

ここまで説明してきた手順は、あなたが転職を進めるにあたり、必要最低限の情報であり、転職エージェントに伝えるべき本質的情報です。エージェントはあなたのことを知れば知るほど、より精度の高い、あなたに合った求人を紹介してくれるはずですので、何も情報を持たずにただ登録するより、成功率が上がるのです。きちんと目的意識を持って転職エージェントを利用するようにしてください。

でないと、次から次へと求人を紹介され、担当者に舵をきらせているうちに、何が指針で行動をしているのか混乱し、間違った方向に進みやすいからです。あなたが先導となって、正しい方向で活動するようにしてください。そのためには、自分がしかっり分析が済んでいることが必須となります。

転職エージェントは、闇雲に使わず、自己分析をきちんと行ってから相談しにいきましょう。自分自身で舵をとることを忘れず、エージェントをうまく使いましょう。

【コラム】やりたい仕事を見つけられる転職エージェントはこちら

鈴木

転職エージェントに行くまでの手順がよくわかりました!ちなみにおすすめの転職エージェントはありますか?

星野

やりたい仕事を見つけるためにはエージェントとの関係構築が必要不可欠ですからね。これからいくつかのエージェンを理由付きでおすすめします。

 

やりたい仕事を絶対見つける。売り手市場に飛び込むために転職エージェントに登録しよう。

やりたい仕事をするためには、まずやりたいことを明確にセットしてから求人を見つけなければなりません。自分の希望は自分しか分からないですし、決めることもできません。間違って欲しくないのは、エージェントは転職を任せるために使うものではないということです。

 

オススメは人材大手が運営するリクルート、doda、ビズリーチ、パソナです。

サポートが手厚く、在籍しているコンサルタントの数も豊富です。また保有している求人数も多いので、自分の可能性を広げたい、と考える方にはとてもオススメです。

総合型エージェントでおすすめは、リクルート、doda、ビズリーチ、パソナです。おすすめポイントとしては、サポートの手厚さ、求人数の豊富さです。一つではなく複数社登録したほうが成功率は高まります。是非自分に合ったコンサルタントを見つけ、転職活動を成功させてください。