転職アドバイザー星野
早大卒。新卒でIT関連の大手企業に入社後、営業として活躍。5年営業として勤務した後、人事に異動。採用業務に関わる。
その後、IT企業を退職して転職エージェント運営企業に転職し、
キャリアアドバイザーとして求職者の転職を支援する。
現在は人材系コンサルティング会社で組織運営コンサルティングに携わり、人事的な側面から企業の経営をサポートしている。
趣味は読書で、週に1冊は本を読む。
求職者・鈴木
明治大学卒。新卒で大手製紙メーカーに入社。営業として働いているが、自分のやりたいことは何かと考えるうちに現状に対して違和感を覚え、転職活動を始める。
こんにちは!転職アドバイザーの星野です!
「仕事 プレッシャー」と検索している方は
『朝なかなか起きられない……』
『仕事をすること自体が苦痛に感じる……』
『仕事のことを考えるとよく眠れない』
などと、さまざまな悩みを持ってますよね。
もちろん、どんな仕事にも重圧やストレスはつきもの。
しかし、「出勤したくない」「仕事がしたくない」と感じるほどの状態は、過度なプレッシャーがかかっている証拠です。
「仕事のプレッシャー」を解消するためには、その原因と対処法を知ることが重要になります。
そこで、この記事では転職アドバイザーの目線から、「仕事でプレッシャーを感じる原因やその対処法」に関するノウハウを全てお伝えします。
最後まで読めば、プレッシャーから解放されて、仕事に対するモチベーションを上げることができますよ。
目次
仕事でプレッシャーを感じる原因6選
ときには、「この会社自体を辞めたい」と感じ、逃げ出したくなることも……。
これは単なる”甘え”なのでしょうか。
「仕事をしたくない」という気持ちは、決して甘えなどではありません。
まずは、なぜ自分がこれほどにもプレッシャーに押しつぶされそうになっているのかを考えてみましょう。
仕事でプレッシャーを感じる原因はさまざまで、人それぞれ違います。
まずは、その原因を知ることが重要です。たとえば、以下のようなものがあります。
原因1 上司や周囲から過度に期待されている
営業職など、数字に追われる仕事を行っている人は、上司から高いノルマを課せられることもあるでしょう。
あまりにも高い目標を決められると、「達成しなければ」「もっと頑張らなければ」と、自分を追い込んでしまいます。
その結果、働くことがどんどん苦しくなり、プレッシャーを強く感じる原因となるのです。
また、「仕事ができる人」「頼りになる人」など良い意味で周囲から期待される場合も、時間が経つにつれてプレッシャーへと変わってしまう場合もあります。
初めのうちは、みんなから期待され、頼りにされることを嬉しく誇らしく感じ、仕事のモチベーションUPに繋がっている人は多いです。
しかし、周囲の過度な期待はやがてプレッシャーや不安感に変わることが少なくありません。
原因2 仕事の量や労働時間が多すぎて疲れている
休む暇もないくらいの激務のさなかにいる人は、日々の疲れでプレッシャーが感じやすくなっている場合もあります。
疲労をしっかり回復できずに疲れが溜まっていくばかりでは、普段何も感じないような出来事でも、プレッシャーに繋がってしまうこともあるのです。
カラダに余裕のないときは、心の面でも余裕がなくなってくるもの。
決められた時間に出勤する、仕事をこなすことでさえも、大きな負荷がかかってしまいます。
原因3 自分の評価が下がるのを怖がっている
会社という組織のなかで働く以上、上司や会社から「評価」される立場にあります。
日頃の働きぶりはもちろん、会社への貢献度や営業成績など、あらゆる面で評価はつきものです。
高く評価されれば、出世のチャンスが増えるため、とても喜ばしく、自信や仕事のやりがいにも繋がります。
しかし、同期や自分より後に入社した後輩たちが活躍しているのを見ると、「ミスはできない」「評価が下がったらどうしよう」と不安になります。
また、上司から「ミスをしたら出世に影響するぞ」などといった言葉をかけられる場合もあります。
こういった言葉が重しとなり、プレッシャーを感じるようになってしまうのです。
原因4 ミスが許されない仕事を任されている
会社の大切なプロジェクトや大きな案件を任されることは、働きがいがあり誇らしいことです。
しかし、大きな仕事は会社にとっても重要な案件。失敗すれば大きな損害や損失が出ることもあります。
そういった「絶対にミスができない」という不安感や、大きな仕事を任される責任感から、プレッシャーを感じてしまう人も少なくないのです。
昇進し、重要なポジションに就くことは喜ばしいことではありますが、部下を持ち責任のある仕立場になることで、プレッシャーが増すという人はたくさんいます。
原因5 今の実力に見合わない仕事を任されている
自分のスキルや経験に見合わない仕事を任されることは、より重くプッシャーがのしかかる要因となります。
しかし、「今の自分には無理」と感じているような仕事でも、上司からお願いされれば断るわけにはいきません。
無理をして引き受けることで、仕事が自分のキャパシティーを超えてしまい、結果的に大きな負担がかかってしまうのです。
原因6 初めてやる仕事を依頼された
まだ入社して間もない時期に、一度も経験したことがない業務を任されると、「頑張らなければ」「自分にやり切れるのだろうか」という責任感と不安感から、大きなプレッシャーを感じます。
しかし、新人の頃は、上司の指示に意見を言うことは難しいです。
そのため、自分のキャパを超えていると感じている仕事でも、無理をして引き受けてしまいます。
その結果、仕事から逃げたい、会社そのものを辞めたいという気持ちになってしまいかねないのです。
仕事によるプレッシャーは、自分では想像もしていなかったようなことが原因という場合が少なくありません。
たとえば、周囲から「あなたはすごい」「さすが○○さんだね!」といったような言葉をかけられると、仕事のモチベーションが上がるでしょう。
しかし、頼りにされすぎたり、結果を出すのが当たりまえと思われたりなど、期待が過度にかかってしまうと、プレッシャーへと変わってしまうのです。
このほか、仕事が多忙で休む暇がない、充実したプライベートが過ごせない、といった疲労やストレスが原因となっているケースもあります。
仕事のプレッシャーを放っておくことがもたらす4つの悪影響
もともとよく食べるほうでしたが、大好きな食べ物でさえも喉を通らない日もあります。
これは仕事によるプレッシャーと何か関係しているのでしょうか?
とくに風邪もひいていないのに、カラダが不調を訴えていて、しんどいと感じる日が続いています。
睡眠不足や倦怠感、食欲不振は、どれもプレッシャーが原因の可能性が高いです。
仕事によりプレッシャーが強くかかっている状態が続くと、いつか限界が訪れます。
”甘えだから”と無理して仕事を続けていると、「仕事へ行きたくない」という感情だけでなく、健康面で不調が現れる、精神が不安定になるなどの悪影響を及ぼす可能性があるのです。
与えられた仕事をこなすことは社会人として大切なことです。
しかし、無理をしすぎてカラダを壊してしまっては元も子もありません。
自分の限界を自分自身で判断するのは、実際なかなか難しいもの。
仕事によるプレッシャーで体調を崩す人が多いのは、限界を超えてもなお「まだ大丈夫」と頑張り続ける人が多いことが関係しているのです。
仕事で抱えたプレッシャーをそのままにしていると、いつか必ず心身に影響を及ぼします。
仕事が原因のプレッシャーは、どんな悪影響をもたらすのでしょうか。
次にご紹介する項目に当てはまることがあれば、その”サイン”を見逃さないよう気をつけましょう。
その1 焦りや不安でミスを引き起こしてしまう
プレッシャーがかかっている状態では、常に精神が張り詰めているため、とても疲れます。
精神的に余裕がなくなってくると、きちんと仕事をしていても、「ミスしたらどうしよう」「上司から評価される仕事ができているだろうか」と不安になり、小さなミスへと繋がってしまうのです。
いつもならしないような小さなミスや初歩的なミスを犯してしまうと、「こんなことを失敗してしまうなんて」と、余計に焦りが襲ってきます。
その結果、さらにミスが続き、悪循環となってしまうのです。
その2 イライラで職場の人間関係を悪くしてしまう
重圧を感じながら仕事をしていると、楽しそうに仕事をこなしている同僚や後輩に対して、イライラした気持ちが沸き上がってきます。
「自分はこんなにもプレッシャーを感じて仕事をしているのに、何笑っているんだ」と、腹立たしい感情が爆発してしまうこともあるのです。
よくよく考えれば、自分が追い込まれていることに対する八つ当たりでしかありません。
しかし、精神的に不安定な状態だと、冷静さに欠け、感情をさらけ出してしまいます。
相手からすれば、理不尽に怒られているのですから、当然人間関係の悪化へと発展してしまいます。
その3 睡眠不足や食欲不振につながる
仕事がプレッシャーに感じると、休憩時間や食事中、仕事が休みの日までも、頭のなかが仕事のことでいっぱいになってしまいます。
寝ているときも、仕事をしている夢を見てしまうという人は少なくありません。
仕事をプレッシャーに感じてしまうあまり、「仕事をしたくない」「出社したくない」「失敗したらどうしよう」といった不安感や焦りから、不眠になってしまう場合もあるのです。
睡眠だけでなく、食事も喉を通らなくなり、健康状態に影響を及ぼしてしまいかねません。
その4 仕事に行きたくなくなってしまう
朝起きて、会社へ行くこと自体が苦痛に感じたら、それは仕事で大きなプレッシャーを 抱えていることが原因です。
仕事でプレッシャーを感じ、何度もミスを繰り返したり、働くことへのモチベーションが上がらないことで、仕事そのものに対するやる気が低下してしまいます。
次第に、「会社へ行きたくない」「仕事を辞めたい」といったマイナスの考えが芽生え、欠勤が続いてしまうこともあるのです。
プレシャーに押しつぶされながら、ギリギリの状態で仕事を続けていると、体調だけでなく精神的にも不調を引き起こしてしまいます。
とくに、精神面の問題は、回復するまでに時間を要する場合が多く、とても深刻です。
上記に当てはまっていることがあれば、今すぐプレッシャーをやわらげる必要があります。
【コラム】「プレッシャーで限界」思い切って転職エージェントに相談しよう
ですが、仕事を辞めるのは、甘えや逃げにも思えて、なかなか一歩が出ません。
次にやりたいことも見つかっていないですし、今は仕事に対する意欲も低下している状態なので、現状で転職活動をすることにも不安を感じています。
過度なプレッシャーが原因で仕事を変えることは、決して逃げではありません。
転職により、業務内容はもちろん人間関係や働く環境を変えることは、心機一転できる大きなチャンスにもなります。
しかし、プレッシャーにより心身ともに弱っているときは、1人で転職活動を行ってもなかなかうまくいかず、悪循環となってしまう場合もあります。
そんなときは、転職サポートやアドバイスが受けられる「転職エージェント」の利用がおすすめです。
転職エージェントを利用することで、専任のキャリアアドバイザーによる転職サポートを受けることができます。
求人情報の閲覧・応募までしか行えない求人情報誌や求人サイトよりも心強いという点が魅力です。
さらに、転職エージェントは誰でも無料で利用することができます。
至れり尽くせりな転職エージェントですが、実際にはどんなサポートを行ってくれるのでしょうか。
完全無料で受けられる転職エージェントのサービス内容を以下にまとめました。
転職エージェントでは、履歴書や職務経歴書などの提出書類の添削や面接対策を行っています。
そのため、1人で転職活動を進めるよりも、転職エージェントを通したほうが書類通過率や面接合格率をUPさせることができるのです。
また、キャリアアドバイザーとの面談を通して自分の強みや魅力を知る良い機会にもなります。
希望する職種の求人紹介のほか、マッチング率の高い企業などもあっせんしてくれるため、自分に合う働きやすい職場が見つかりやすいメリットもあるのです。
さらに、面接・入社スケジュールの日程調整などの代行サービスもあるため、転職活動そのものの負担が減らせます。
たくさん転職エージェントが合って迷うと思いますが、「リクルートエージェント」や「マイナビエージェント」がオススメ。業界業種を問わない豊富な求人数と、丁寧なサポートがあなたの転職活動を支えてくれるはずです。
心身、精神面が不安定な状態で、またイチから新たな職場を探し、転職活動を行うのは負担が大きいです。
そんなとき、転職エージェントで手厚いサポートが受けられれば、無理なくゆったりとした気持ちで新たな職場を探すことができます。
また、キャリアアドバイザーがいることで、主観だけでなく”客観的に”転職活動を進められるメリットも。
これまで気づかなかった自分の強みに気づくことで、「こんな職場が向いているんだ」という新たな発見ができ、自分にマッチングした会社で働ける確率も高まります。
仕事のプレッシャーを乗り越え成長するための7つの対処法
ですが、なんとかこの状況を打破したいという自分もいます。
仕事のプレッシャーを乗り越えるすべはあるのでしょうか?
仕事によるプレッシャーは、どう克服するかも重要なポイントになるのです。
どんな仕事にもプレッシャーはつきものですから、「仕事を辞めたい」「ミスをしたら」など、マイナスな感情が沸き上がってきたときにどう乗り越えるかで、プレッシャーの感じ方に大きな差が生じます。
仕事はプレッシャーとどう付き合っていくか、そして解消していくかが大切ですが、人それぞれプレッシャーを感じる原因が異なるように、自分に合う対処法もさまざまです。
プレッシャーと上手く付き合い、仕事を続けるために、自分に合う対処法を見つけましょう。
対処法が見つかると、仕事によるプレッシャーも軽減され、悩みも減らすことができます。
対処法1 プレッシャーを感じている原因を明確にする
なぜ、自分はこれほどまでに「仕事がしたくない」と思うのか、プレッシャーを感じている原因を知ることが重要です。
原因が明確でないと思うように対処法が見つからず、状況がどんどん悪化してしまいます。
しかし、自分自身を客観的に見るのはなかなか難しいもの。
そんなときは、仕事でプレッシャーを感じたときの気持ちを、ノートやスマートフォンのメモ機能などに書き出しましょう。
鬱積した感情を文字にすることで、何がプレッシャーの原因になっているのかが見えてきます。
対処法2 上司や同僚などに助けを求める
プレッシャーを感じやすい人の多くに共通しているのが、「責任感が強すぎる」ことです。責任感が強い人は、周囲から期待されたり、頼られたりすると、「自分が頑張らなければ」「何とかしなくては」と、強い責任感を抱いてしまいます。
仕事に対して真面目に取り組むことや、会社から頼りにされる存在であることは、とても素晴らしく誇らしいことです。
しかし、真面目で責任感が強すぎると、知らず知らずのうちにキャパオーバーしてしまい、プレッシャーとして重くのしかかってきてしまいます。
仕事も悩みも、一人で抱え込むのは良くありません。
会社は1人ではなく組織で成り立っているものですから、上司や同僚に相談したっていいんです!
解決するしない関係なく、自分以外の人に話す、相談する、助けを求めることで、プレッシャーがやわらぐこともあります。
自分が一番話しやすいと思う上司、同僚に、まずは悩みを打ち明けてみましょう。
対処法3 成功したときのことを思い描いて仕事をする
プレッシャーを感じているときは、気持ちがどうしてもマイナスの方向にいってしまいがちです。
どんな仕事を任されても、「自分には無理」「抱えきれない」「ミスしたらどうしよう」、不安感でいっぱいになってしまいます。
常に最悪な状態を考えていたら、仕事にもそのまま反映されてしまいかねません。
せっかく先のことを考えるのなら、悪い状態ではなく成功したときの未来を考えたほうが確実に良い方向へ動きます。
「自分の働きで会社の業績が上がった」「任されたプロジェクトを達成できた」など、仕事で結果を出せたときのことを思い描いて働くことで、気持ちも仕事も前向きになれるケースが多いです。
対処法4 仕事を細分化して1つずつ着実にこなすことを意識する
プレッシャーを感じ、不安感に押しつぶされそうなときは、どうしても「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」焦ってしまいます。
一度にいろいろな業務をこなそうとして頑張っても、キャパを超えてしまってはミスをする可能性も高いです。
まずは、1つずつ着実にていねいに仕事をこなしていくことを意識しましょう。
目の前にある仕事に向き合って行うことで、気持ちが落ち着き、集中して取り組むことができるようになります。
対処法5 失敗しても成長につながると前向きに捉える
どう気持ちを切り替えても前向きになれないときは、いっそのこと開き直ってみましょう。
「失敗したら」「ミスをしたらどうしよう」と考えてしまうのであれば、「失敗したって大丈夫!」「失敗から学ぶこともある」と、ネガティブな気持ちをポジティブにとらえたっていいんです。
現実、どんなベテラン社員でも失敗はつきものですし、人は失敗を繰り返して成長します。
失敗を通して、“今自分に足りないもの“に気づくことができるのは、人生においても大きな収穫です。
失敗やミスをすることは決して悪いことだけではありません。
「失敗=成長」と前向きに考えることで、失敗することに対する不安要素を軽減することに繋がります。
対処法6 思い切って仕事を休んでリフレッシュしてみる
心身ともに余裕がないときは、まず仕事から離れて休むことも大切です。
無理に仕事を続けて自分が壊れてしまう前に、しっかり休んで英気を養いましょう。
会社を休んでいる間は、仕事のことをいったん頭から切り離して、自分がやりたいことだけに没頭します。
好きなことをしてしっかりリフレッシュすることで、自律神経が休まり、再び仕事を頑張る意欲が沸き上がってくることもあります。
対処法7 プレッシャーがあまりにも辛いなら転職も視野に
プレッシャーをやわらげ、仕事に対してプラスに働くことが一番良いですが、いろいろ試してみても現状が変わらないというケースもあるでしょう。
そのような場合は、会社自体が自分に合わなかったり、人間関係の改善がはかれなかったりすることが原因として考えられます。
プレッシャーを感じてすぐに転職をするのは尚早ですが、いろいろと対処法を試しても、負の気持ちが薄れないときは転職も視野に入れましょう。
転職をする際は、転職エージェントを使うことをおすすめします。
転職エージェントは、キャリアアドバイザーによる転職サポートを受けられるので、1人で転職活動を進めるよりも心強いです。
プレッシャーに押しつぶされそうなときは心身ともに弱っている状態ですので、転職エージェントの力を借りたほうが、転職活動の負担を軽減できます。
今の職場に残るにせよ、転職するにせよ、仕事とプレッシャーは切り離せないものです。
自分に合う解消法を見つけ、上手く乗り越えていきましょう。